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大海明日香
2022年7月15日 21:21
死ぬまで行かないナイトクラブ踊ると羽根が散るんだよきみは天使じゃないけどこの世で1番天使に近くてだから死に近い気がする詩にしたい匂いがする 死ぬまで行かないナイトクラブ遺灰は夜に撒いてよってつまんない映画みたいなこと笑いながら言うから永遠に死なない気がする眠れない匂いがする死ぬまで行かないナイトクラブ死ぬまで行かないでナイトクラブきみの歌が流れる天国でもどうせぼく
2022年4月29日 21:09
100%のグレープフルーツジュースの苦みが好き、かわいいカフェで飲んだコーヒーが美味しかったけど名前もう忘れちゃった、アプリについてる通知のバッジとか、大して使ってないインスタのストーリーのピンクの枠とか、ゆるせなくって見もせずにただタップするだけの時間、自分の面倒くささが相変わらず好きで、でも生活や世の中は呆れるほど面倒くさくて動きにくい、手足と頭がばらばらに意思を持ってるみたいだよね
2020年8月19日 22:31
タマシイなんかなくなっちゃえよ、嫌いだったクラスメイトがもっと嫌いになった熱帯夜、 好きだったひとはきっと好きだったひとではなくなってどこかでなんとなく生きてたりする、誕生日にプレゼントされた歌の切れ端で人魚姫は泡になる、のが、許せなかった、愛のかわりなんてだれにもなににも務まらない、くせに、あの凡庸な歌をまだ覚えている。 ブルーライトすら上手にわたしを照らしてくんない、抱えた古いミ
2020年8月8日 20:44
くちびるのいろをおしえてあげようか、 心臓がみっつあって、上手に鼓動をわけられたらいいのに、と思う。ひとつでは日付変更線をこえられないような気分になる、とき、大抵のことがうまくいかない。こい、と、口をゆっくりうごかすあいだ脳をあやつっているだれかを想像してください、その姿が、虹色のさかなだったときにだけ、わたしのことを恋人と呼んでください、わたしも、そのさかなをうつくしいと思えるあ
2020年1月27日 21:14
セックスのうしろで光る液晶で命を賭してたたかう少女 三時間六千円のガチャの中あたしURじゃなくてごめんね ゴーグルがなくとも濡れたまなうらでプレイできちゃうVRきみ 棒読みの愛があなたと似てたからあだるとびでおを見て泣いてんの プラグ抜けたからなにもかも消えました愛はセーブできないとかバグかよ すっごい技術でふたりの間をいったりきたりしてたはずの愛、
2020年1月19日 19:11
わたし生まれ変わったら、来世は、犬になりたいのだ。 だいすきなあなたが飼っているちいさなフレンチブルドッグになって、赤い首輪をつけられて、たべものの名前(ココアとかわさびとか)をつけられて、可愛がりたいときにだけわしゃわしゃと撫でられて、ごはんをもらって、ふだんは家でさみしく帰りを待って、ドアが開く音で駆け寄って、リードをつけられて散歩に連れて行ってもらって、たまにベッドにもぐりこ
2019年12月7日 21:22
どうぶつが細胞のために嘘をつくこと、愛おしがれるの、カミサマだけかもしれないけど、それならわたしそうなりたかった、妄言、甘い囁きが身体のど真ん中をとおったあの瞬間にしんじゃえればしあわせだったのかな、って、ひとりきりになるたび思う。はだかになっても女の子の身体にはナイフを隠しておくだけのちいさなポケットがついている、手渡したら、心臓をひと突きしてくれるかしら、最後まで、間違うきみが見てみたい
2019年10月29日 19:45
ねぇ、きみ、いきてるだけでアイシテルよって、言葉にはしないけどあたしずっとつないだ手から伝わっていかないかなって念じてる、のは、あたしのことも、理由も条件もなくこの生があたしだってことをあいしてほしいからで、はだかになるたび、見返りを求めないアイなんて嘘っぱちだよって呪いのように繰り返した。眠りにつこうとする、きみは、それを、流暢な外国語みたいだと思っている。 真夜中に慟哭もでき
2019年9月14日 19:09
セックスも愛も詩にできないなら物語にならないなら終わりだと思った、ちいさな花屋さんになって花を数えてきみと暮らしたいねって、おいしいところだけ思い浮かべてウソをつく、生活、大体の生活、まちを、あるく、ひとのすべて、こんなにうつくしいのにお金になんなくて涙が出そう。 またねって手を振って横断歩道を渡る間ずっと、いなくなっちゃおうかなって、思ったりするの、隣でぷかぷか浮いている次の約束、ぱちん
2019年8月10日 18:37
なにが健康でなにが不健康なのかもうわかんなくなっちゃったし、健康なことがほんとうにいいのかも不健康なことがほんとうに悪いのかもわかんなくなっちゃったの、パパ、ママ、あたしキスしたらやっとしぬことができるのかしら。彼らが生活を営むためにはじめた恋で、わたしは、生活から解放されたい。 (思考するどうぶつの美意識はゆがみ)(曲線のうつくしさを理解できない) (絵画の前で立ち尽くす)(