電脳式カーマ・デーヴァ

 
セックスのうしろで光る液晶で命を賭してたたかう少女

三時間六千円のガチャの中あたしURじゃなくてごめんね

ゴーグルがなくとも濡れたまなうらでプレイできちゃうVRきみ

棒読みの愛があなたと似てたからあだるとびでおを見て泣いてんの

プラグ抜けたからなにもかも消えました愛はセーブできないとかバグかよ

 
 
 

すっごい技術でふたりの間をいったりきたりしてたはずの愛、を、そのうち電気信号って呼ぶようになる、触れたらびりびりするかな、びりびりしちゃいたいな、別のひとのなら、触れられたり、するかな。
心臓がそれぞれにひとつずつ付いている意味さえ無いと思った夜のこと、空から見てる神だか死神だか悪魔だか天使だかなんだかわかんない奴らはきっと笑ってるはずだよ、あいつら知ってて教えてくんないの、違うね、わたしたちがいつも知らないふりをするんだね、ばらばらの身体はひとつになんかなれっこなくて、本当はそれこそ、恋をする理由なのかもしれないって、言っちゃいけない暗黙のルール、の上にしか成り立たない、
 
君は、平面のひと、触れられなくなったからもう都合よくバーチャルだよ。








生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。