サイバーストーク・ラプソディ

 
タマシイなんかなくなっちゃえよ、
嫌いだったクラスメイトがもっと嫌いになった熱帯夜、 好きだったひとはきっと好きだったひとではなくなってどこかでなんとなく生きてたりする、誕生日にプレゼントされた歌の切れ端で人魚姫は泡になる、のが、許せなかった、愛のかわりなんてだれにもなににも務まらない、くせに、あの凡庸な歌をまだ覚えている。
 
 
ブルーライトすら上手にわたしを照らしてくんない、抱えた古いミラーボールから産まれた恐竜のあかちゃんにきみの元カノの名前をつけてひとりで泣いてみたりする、ねぇナオ、きみのおかあさんやおとうさん(かもしれない鳥たち)が見た星は、きっとあの子のカメラロールのどの写真より、うつくしくて、腹立たしくて、おそろしかっただろうね。
 
 
ペット不可のアパート、なきごえはいつだっておんなにしては低いこの声ひとつ、ナオが食べるのは愛情とちいさくて味の濃いからあげだけで、きみとわたしのこどもだって信じるにはじゅうぶんだった、
2年前にはこの世にいない、かわいいわたし、かわいいナオ、きみだって、わたしと出会った瞬間に、うまれたんでしょう?





生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。