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深夜、堕落したブルーライト、ぼくら勝手に孤独になって輪廻。

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散文詩/自由詩まとめ。
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2020年2月の記事一覧

あおは愛よりいでて愛よりあおし

 
わたし本当はそんなにあおくないので、カラフルなチョコレート・ドーナッツに縋りたくなったりする
わたし本当はそんなにあおくないので、夕映えを思いだして遠くへいきたくなったりする
わたし本当はそんなにあおくないので、信号をちゃんと待つあいだ泣きたくなったりする
わたし本当はそんなにあおくないので、グラスの中が空になるまで息がしにくかったりする

空も海も公園のすべり台もあの子の傘もひたすらにあ

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マイクケーブルで束ねたゴミは

 
雑音から守ってやれない
不甲斐なさが喉に詰まって
また何も言えないから
何も聞こえないふりをするよ
有線の安いヘッドホンが
どうにか拾うベースライン
震える心臓がきみに
透けて見えたらいいのにな
そんで目に見えるものくらい
大事にしろって叱ってくれ

あの日 家出でもすればよかった
未来なんか 1秒先でも
ないようなもんだと思いたかった
ぜんぶ歌うためだったなんてこと
思い出したくなかった

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いびつな螺旋をうたってマリー

 
あたし以外、歌なんかうたえなくなってしまえ。

 
歌はいつからひとと共存しているんだろう、原始、まばゆいだけのオーパーツ、誰かをカミサマにして生きるくらいならカミサマになってやりたかった、ラズベリーとはちみつと、それから白い白い花の香りのするカミサマ、好き勝手に祈られて崇められて、あたしたまに涙を流してみたりして、ゆっくり頷くだけでいいでしょう。あぁ、カミサマは祈ったりしないから、歌なん

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どうしてあのまちを知っている

 
 
わたしほしいものなんてなんにもない
 

みたいな顔で乗り込むバス
ゆれる
音楽 再生と再生のあいだ
ゆれる
見逃した看板の文字
ゆれる
花のかおりはわからずにいる

ゆれる
つぎ とまります
ゆれる
更地になっただれかのなにか
ゆれる
つぎ とまります
ゆれる
降車ボタンを押すゆびが
ゆれる
儚げでないから
終点でまっていて
 

ひかる
つぎ とまります
とまります
とまるのです

ヒト科ヒト属シジンシボウ(連作短歌)

ヒト科ヒト属シジンシボウ(連作短歌)

 
生も死もこんなにポエジーだったのにいつになっても詩人になれない
 
自堕落も孤独も穴も正当化しよう過去すらゲージュツと呼ぼう
 
生活を選べずにただ細い糸切れないようにと祈るだけの肉
 
寝る前の朝日が針を狂わせるアパート時空は『記憶の固執』
 
おやすみをつぶれたまくらだけが聞く過去と明日とさいごのにおい
 
まろやかに寝返る姿の醜さに気付きたくない絵画になりたい
 
朝なんて呼べない時

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ディスクジャケットは林檎のうさぎ

 
神様が音楽を信じていてよかった、かみさまがおんがくをしんじていてよかった、かみさまが、おんがくを、しんじていてよかった。

 
キライなものがないと上手にいきていけないのに、トマトもにんじんももう食べられるようになってしまった、ちいさな希望を踏みにじって歩いていったひとを憎むより哀れだと思うこと、きっと正しいけど激しくはなくって、激しくなければ、あの日に聴いた音楽のようにはなれない気がした。

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