ヘンな校則
題名どおり、「変な校則」を集めた本です。とにかく笑えます。「本当に実在するの?」と疑いたくなる校則のオンパレードです。
「よその学校のことを笑うのは、失礼だ」と感じる人にとっては、この本は、不快でしょう。
しかし、私は、このくらい許されていいと思います。このくらいのことを許容しない社会は、息苦しすぎます。
この本の中から、いくつかの校則を挙げてみますね。
・不要な物は持って来てはならない。ただし、ゲーム機は許可する。(←いいんですか? 本当に、いいんですか? この学校では、ゲーム機は「必要な物」なんですね?)
・異性の股間を凝視、または想像してはならない。(←どうやって「想像している」ことを証明するんですか? そもそも、思想を取り締まることは、日本ではできないはずですが?)
・校内での性行為は原則禁止。校長に申請後はある程度許す。(←申請したら、本当に許してくれるんですね?)
・家から電柱3本以上の外出は、すべて制服とする。(電線が地中化されている地域では、やりたい放題ですね? といいますか、なぜに電柱で指定するんでしょう?)
などなど。笑えますよね~。
中には、怒りを覚える校則もあります。明らかに、教育上、悪いだろうと感じる校則です。
・いかなる理由があろうとも、異性の家に電話をかけてはいけない。(←親戚の家にでもいけないってことですよね? 緊急の場合でもいけないんですよね? 明らかにやり過ぎです)
・授業の開始10分前に着席。休み時間は10分とする。(←トイレにも行けないんですか? 移動教室の時は、どうするんでしょう? 何のための休み時間?)
・方言や訛りを使用してはならない。(←身についた方言や訛りは、なくせません! こんなことを言われたら、しゃべれなくなる人、続出です)
などです。
この本を読むと、「学校とは、閉鎖社会なんだな」ということが、よくわかります。
それぞれの学校には、事情があって、校則を決めているのでしょう。けれども、前記の校則を見れば、一般社会の常識から外れていることは、明白です。
こういう本が出ることによって、「学校の非常識さ」が世に知られるならば、それはいいことだと思います。
本書の中で、一番すごいと思ったのは、以下の校則です。
・校庭の一部は祟【たた】られているので、半径3メートル以内立ち入り禁止。
堂々と、校則に『祟られて』なんて書きますか? いったい、どんな祟りがあるんでしょう? どきどきしちゃいます(笑)
以下に、本書の目次を書いておきますね。
はじめに
1時間目 授業中編
2時間目 男女交際編
3時間目 登下校・放課後編
MEMO1
4時間目 休み時間編
5時間目 服装編
MEMO2
6時間目 持ち物編
7時間目 夏休み編
MEMO3
8時間目 まだあるヘンな校則
9時間目 学校別ヘンな校則