なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか
題名を見ると、トンデモ本かと思われそうですね。
でも、これは、まじめな本です。常識ある大人が読むにふさわしい、と断言できます(^^)
普通の人には信じがたい話も出てきますが、フィクションではなく、ノンフィクションです。
エイリアンやUFOの本というより、心理学の本です。
「エイリアンに誘拐された」と思い込んでしまう人たちを、調べた本ですね。
心理学に興味がある方は、一読する価値が、あり過ぎるほどあります。
舞台は、アメリカ合衆国です。
この国には、「UFOに乗って地球にやってきた異星人(エイリアン)に誘拐され、ひどい目に遭った」と訴える人が、何万人もいます。
信じがたいことですよね? けれども、事実です。
ミソは、「エイリアンに誘拐されたと思い込む」人が、おおぜいいるという点です。
実際にエイリアンがいるかどうかとは、関係ありません。
あくまで「思い込み」の話です。
なぜ、そんな突拍子もないことを、思い込むのでしょうか?
なぜ、米国にばかり、そのような例が、多発するのでしょうか?
歴史の新しい国、米国に多発する点が、この問題を解く一つの鍵になります。
エイリアン現象とは、米国民にとって、一つの神話なんですね。おぞましいけれど、信じたい神話です。
本書には、「エイリアンに誘拐された」と訴える人の実例が、いくつも出てきます。
著者のクランシー氏と一緒に、謎解きをする気分で読むと、楽しいです(^^)
本書では、すべての謎が、はっきりくっきり、解かれているわけではありません。そこを、もの足りなく思う方もいるでしょう。
しかし、UFOやエイリアンについて、日本語で知りたいと思う方は、決して読み逃してはいけない本だと思います。
以下に、本書の目次を書いておきますね。
はじめに
第1章 いったいどんないきさつでエイリアンの研究をすることになったのか?
第2章 なぜエイリアンに誘拐されたと信じるようになるのか?
第3章 もし起きていないなら、なぜ記憶があるのか?
第4章 アブダクションの話は、なぜこれほど一致しているのか?
第5章 どんな人が誘拐されるのか?
第6章 もし起きていないなら、なぜ起きたと信じたがるのか?
解説/植木不等式
注釈
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