役に立つ植物の話―栽培植物学入門
人間の生活に、栽培植物は、欠かせませんね。
例えば、現代の日本人なら、イネ(稲)や、チャ(茶)や、ワタ(綿)のない生活は、考えられないでしょう。
それらの栽培植物について、基本的なことを、教えてくれる本です。
この本は、岩波ジュニア新書から出ています。
けれども、「ジュニア」だからと、侮れません。むしろ、大人に読んで欲しい本です。
普段の生活が、いかに栽培植物の発達に支えられているか、わかります。
私たちが、穀物を主食にできるようになったのは、栽培植物に、「ある性質」が備わったからです。それは、野生の植物には、あり得ないものです。
さて、その性質とは、何でしょう? 答えは、本書に載っています(^^)
ヨーロッパは、科学技術文明が発達した地域です。でも、過去には、いくたびも飢饉に見舞われました。
十七世紀、ヨーロッパの人々を飢饉から救ったのは、ある栽培植物でした。その植物とは、何でしょう? 私たち日本人が、日常的に食べているものです。
答えは、本書にあります。
現代日本は、車社会ですね。ある植物がなければ、自動車は、これほど普及しなかったでしょう。乗り心地を良くするために、ある植物が、画期的な働きをしました。
その植物とは? 答えは、本書に(^^)
以下に、本書の目次を書いておきますね。
はじめに
第1章 野生植物を栽培植物にする
――農耕の起源
第2章 緑の革命を起こした世界最大の作物
――パンコムギ
第3章 アジアの人口を支える湿生植物
――イネ
第4章 コロンブスの大発見
――トウモロコシ
第5章 アンデスから贈られた救荒作物
――ジャガイモ
第6章 土の中にまめがなる?
――ラッカセイ
第7章 産業革命と南北戦争にかかわった作物
――ワタ
第8章 昔、ランプの明かりはこの油で
――ナタネ
第9章 高い光合成能力で砂糖を作る
――サトウキビ
第10章 緑茶と紅茶とウーロン茶
――チャ
第11章 自動車の発達とともに
――ゴム
第12章 オオカミは来るか?
――食糧生産の今後
おわりに
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