くそっ!なんてこった―「エイズの世界へようこそ」はアメリカから来た都市伝説
くそっ!なんてこった―「エイズの世界へようこそ」はアメリカから来た都市伝説
ブルンヴァンを読まずして、都市伝説を語ることなかれ!
米国の都市伝説研究者、ジャン・ハロルド・ブルンヴァン氏の著作です。たくさんの都市伝説が紹介されています。主に、米国の都市伝説です。
日本語訳されたブルンヴァン氏の著書としては、四作目となります。
できれば、第一作『消えるヒッチハイカー』、第二作『ドーベルマンに何があったの?』、第三作『メキシコから来たペット』を読んでから、本書を読んだほうがいいでしょう。
とはいえ、いきなり本書を読んでも、充分に楽しめます(^^)
都市伝説について調べようという人が、ブルンヴァン氏を知らなかったら、もぐりと言われても、仕方ありません。
それほど、都市伝説の世界では、基本的な文献の一つです。
もし、あなたが、都市伝説について、何か実のある発言をしようと思うなら、ブルンヴァン氏の著作を読んでからにしましょう。
でないと、恥をかきます。
本書が日本で刊行されたのは、一九九二年です。二〇一二年現在では、二〇年も前ですね。
けれども、本書にある都市伝説は、古びていません。
皆さんが本書をお読みになれば、きっと、「おや、この話は、つい最近、日本で聞いたぞ?」という例に当たるでしょう。
米国の都市伝説は、何年か経ってから、日本に上陸することが多いです。
本書には、まさに今、日本で語られている都市伝説や、これから語られそうな都市伝説が、詰まっています。
以下に、本書の目次を書いておきますね。
はじめに
1 怖い話
「ちくしょう! またしても丸焦げだ!」
「びっくりハウスでの死」
「耳に入った虫」
「植物の復讐」
空中での死と危険
「ハロウィーンのサディスト」
「ブルースター・アシッド」
わたしたちは妄想狂だろうか
「最後のキス」
「切手の裏のメッセージ」
「死を招くブーツ」
「肝だめし」
「イチゴ畑の蛇」
「手足を切断された花嫁」―旅行社に関する恐い話
2 車にまつわる伝説
「ペシャンコになったフォルクスワーゲンのカブトムシ」
「車にくっついた死体」
「火あぶりの恐怖」
「行方不明の事故車」
「逮捕」
「盗めない車」
「二人のヒッチハイカー」
「盗まれたネズミ取り機」とほかの車にまつわる犯罪
「故障した有名人の車」
「『R』とはレースのこと」
「不誠実なメモ」
「アイスクリーム車」
「大安売りのスポーツカー」
「置いてきぼりにされた妻」
「路上の豚」
3 動物の伝説
「ペットさらい」
「フィーフィ、ペンキをひっくり返す」
「つぶされた犬」
「牛撃ち」
「ニュージーランド(やそのほかの国)の芝の手入れ」
「わたしの犬じゃありません」
「革ひもでつながれた犬」
一九八八年―兎の年―「ヘア・ドライヤー」
「空飛ぶ子猫」
「しくじった猫の救出」
4 事故や災難にまつわるその他の伝説
「格子にはさまったヒール」
「アイスクリーム・コーン騒ぎ」
「万引き妊婦」
「煉瓦の樽」
「テクノロジーの問題点」
「氷屋を待ちながら」―もう一つの家庭ドラマ
5 セックスとスキャンダル伝説
「エイズ・メアリー」
「壁(あるいは鏡に)書かれたメッセージ」
「ウェリントンの白人奴隷」
「人違い」
「ブラインド・マン」
「恋人の電話を利用した復讐」
6 商売、職業、政府に関する伝説
「ミセス・フィールズのクッキー・レシピ」
「バディ坊やへのハガキ」
トークショーの話―「デイブのお尻」
「福祉の書類」とその他の言葉の誤り
「昔の規則通りに」
「おばあちゃんの洗濯日」―本当にこの通りだったのか
「食料品店でのペテン」
元のもくあみ―建築にまつわる話
職業に関する二つの伝説
「退役軍人の保険配当金」
「テキサスにはかかわるな」
「遺言」
「自前のうそ発見器」
7 大学に関する伝説
「鳥の脚を問う試験」
「解けない数学問題」
大学のペテン師とその手口
「神学生の試験」
「うそがばれる報告」
「自殺の規則」
「通行料金徴収人と医学生に手を貸そう」
学生の離れ技―ニュージーランド・スタイル
「放浪する地の精」
「訓練づけられた教授」
「狭い世界の伝説」
訳者あとがき
索引