謎解き超常現象 2
超能力やUFO、未確認生物、心霊現象といった、不思議な現象について、解説してくれている本です。
ASIOSという団体が、著者です。ASIOSは、「超常現象を懐疑的に調査する」団体です。肯定的でも、否定的でもなく、「懐疑的」なのが、ポイントです(^^)
何か不思議な現象が起きた(と聞いた)場合、それを、いきなり全面的に肯定するのも、否定するのも、どちらも、科学的な態度ではありませんよね。
肯定・否定は保留しておいて、何とか説明が付けられないかと探究するのが、科学的な態度でしょう。こういう態度を、「懐疑的」と呼びます。
例えば。
二〇〇九年の初夏、突如として日本を騒がせた「オタマジャクシ騒動」を覚えていますか?
「空からオタマジャクシが降ってくる」という、不思議な事件でした。
本書では、この事件について、現地捜査を行なった結果が、書かれています。
真相は……「宇宙人がいたずらをして、田んぼのオタマジャクシを吸い上げて、ばらまいた」のではありません(笑)
これって、何も説明したことになっていませんよね? そもそも、宇宙人ってどんなもの? それは本当に実在するの? といった疑問が、明らかにされていませんから。
そういう、やたらに超常的な説明は、本書では持ち出されません。
一見、不思議に見えることでも、よく調べれば、たいがい、「普通のこと」で、説明できてしまうのです。
オカルトマニアの方には、強力に本書をお勧めします。
そうでない方でも、ちゃんと、面白く読めますよ(^^) オカルト世界でささやかれる「伝説」が、紹介されていますので。
以下に、本書の目次を書いておきますね。
はじめに――超常現象の裏側にあるもの
序章 迫る!地球滅亡の時「2012年問題」の真相
1)惑星ニビルは破滅の星か?
2)惑星マルドゥクの接近
第1章 常識外の出来事「怪奇・超常現象」の真相
3)石川県で降ったオタマジャクシ
4)「ええじゃないか」の真相
5)テレポーテーションした山小屋
6)池袋のポルターガイスト
7)タクシーに乗る幽霊
8)サースクの死の椅子
9)北西航路の伝説『オクタビウス号』
10)ツタンカーメンの呪い
11)呪われたホープダイヤモンド
第2章 人智を超えた奇跡の力
12)『マダム・モンタ-ジュ』のデタラメ
13)ネラ・ジョーンズは本物か?
14)バラート・クラーラの霊視
15)ガラスの涙を流す少女
16)神秘、インドのロープ魔術
17)誰でもできる雲消しゲーム
18)腸チフスのメアリ
第3章 空飛ぶ円盤の襲来「UFO事件」の真相
19)自衛隊の戦闘機と衝突したUFO
20)遊園地上空に出現したリング状UFO
21)ワームホールから出現するUFO
22)「残りもの」のUFO事件
23)UFO事件最大の謎『ジル神父事件』
第4章 科学という名の落とし穴「疑似科学」の真相
24)脳は10%しか使われていない?
25)『水からの伝言』の真実
26)マイナスイオンの真っ赤な嘘
27)実は危険なホメオパシー
28)グリセリンの結晶化
29)フリーエネルギーは存在するか?
30)人類の母『ミトコンドリア・イブ』
第5章 怪奇、未確認生物の発見「UMA騒動」の真相
31)怪獣『ニュー・ネッシー』の正体
32)謎の生物『エイリアンフィッシュ』
33)幻の怪蛇『ツチノコ伝説』
34)パナマの怪生物『ゴラム』
35)南米の怪物『獣人モノス』
第6章 太古に栄えた幻の国家「超古代文明」の真相
36)超古代文明は核戦争で滅びた
37)アンティキテラの機械
38)『ピリ・レイスの地図』の正体
39)古代エジプトの電球
40)大ピラミッド・クフ王建造説は嘘?
41)ギザの大ピラミッド建造法の謎
42)『をのこ草子』は予言の書か?
おわりに――懐疑的調査者のススメ
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