芸術家のいる江戸川パリ7区
みなさんは何の料理がお好きですか?私は外食するならフレンチがいいです。理由は、コストと手間がかかっているし、自宅では作ることができませんからね。それで、できれば街にある小さなお店がいいんです。府中のパリにいらっしゃるケイチェルおじさまの言葉をお借りするのであれば街フレンチ。フランス料理をちゃんと知りたいので、真面目で古臭いお料理がいいのです。江戸川にあるパリセチエム。パリ7番目。パリ7区。という名の小さなお店。伺う前からどんなシェフにお会いできるのかを楽しみにしていました。ネット予約などないので、予約は電話。忙しそうな時間帯は外します。野菜、魚、肉、なんでもアレンジ可能とのことで、とりあえず2人で予約してみました。出会いにワクワクすることもフレンチ活動の楽しみです。活動歴は20年以上ですが、ほぼ記録を残していないのが悔やまれます。
どうっすか。味でしょ。もう入る前から美味しいじゃん!
おお・・・。
・・・・。
どこかに美輪明宏さんいらっしゃいません?
小物もエモいな・・。
着席
メニューは一応見たけど。
友人とアイコンタクト。満場一致。
お任せをお願いします。
最初から私たちを黙らせるのですか・・。
お口の中がどうなっているのか想像してください。お察しの通りです。
冷たいのの後は熱いのってことですか。
・・・・。
手作りバゲットかなり美味しい。食べかけでごめんなさい。
出来立てを提供するの難しいはず。「今焼けたからはいっ」って、だしてましたが、一体どうなっているのでしょうか・・。
ハタのポアレ
ソースはオランデーズだったかと。
本当にフレンチを食べているのかな。
胃袋にスルスルと入っていきます。
誰だって大好きステーキ
ほらほら。お肉きたから早く赤おかわりしなさいな〜〜
お肉を切ったその時です・・・。
あれ、どこかから音が聞こえない?
ほらほらあんた〜〜!
背後を見なさいっ!!
しぇ〜〜ふ〜〜〜〜っ!!
厨房じゃないんか〜〜〜〜いっつ!!!
私たち震えました。
友人は感動のあまり涙腺もれてました。
ラ・カンパネラ
ランチタイム、私たちが最後のお客さんです。
特別にシェフとマダムから貴重なお時間頂くことができました。愉快な時間が経つにつれ仕込みの時間が心配になりましたが・・・。
うちは仕込みしないの。その時に作るから。大丈夫よ〜
ここって、パリ下町のシャンソニエ?何しろ人が熱いっ!!
パリセチエムは今年で30年だそうです。(もっと早く知っていればよかったな)
ル・コルドン・ブルーを卒業されパリのレストランで修行。帰国してすぐにパリセチエムを開業されました。
最初はパリの勢いで営業されていたため、日本人の食事摂取量と合わず、すぐ調整していったそうです。
シェフは厨房にいる時以外は、とても気さくな方で、楽しいお話が止まりませんでした。私の初フレンチ、北島亭デビューの話なども聞いてくださいました。非常に美味しいけれど、やはりボリュームに驚かされたという話をしましたら、それが本当のパリであると大笑いされていました。そして、北島亭マダムの一流なおもてなしの話をしてくださいました。私は当時20代の小娘でしたが、アペリティフ(ユイじょりさん仰るところのアペロ)について丁寧な説明を受けました。食事を食べる前に供されたクインシーメロンの根拠について教えてくださったこと、いつまでも心に残っています。とても温かな方でした。現在はお店に出ていらっしゃらないそうです。
北島亭マダムの接客について、noteでフォローさせていただいている、ラ・フェの修家シェフも記事にされています。修家シェフの物語、みなさま必見でございます。シェフのお料理いつか食べてみたいものです・・・。
パリセチエムのマダムはとてもかっこいい。大好きです。「なんか私は撫で型のワインそんなに好きじゃないのよね。どうしてもこっち。」と、お肉を食べる時にハイコスパな重たいボルドーをお勧めしてくださいました。友人は一気にマダムのファンになっていました。
最後にシェフに質問
なんでフレンチのシェフになりたいと思われたんですか?
「芸術家になりたかったから。」
芸術の表現は音楽や絵画だけではありませんよね。
心から尊敬いたします。
3月27日桜が綺麗な日のフレンチ活動の記録
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
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