お楽し森の学校2022 4日目
こんにちは!三重県上野森林公園のいっぺーです。
2022年11月27日に開催した「2022年度お楽し森の学校」4日目の様子をお届けします。
(“お楽し森の学校"の詳細については下記リンクよりどうぞ)
4日目のテーマは「“楽しいこと”を再計画して作る」でした。
「お楽し森の学校」も今回を含めて残り2日しかありません。
作業前の話し合いでいかに役割分担と作成手順を決められるかが、「楽しいこと」を完成させるカギとなります。
果たして、「楽しいこと」は1日でどれくらい進んだのでしょうか?
それぞれの「楽しいこと」を再計画
「ツリーデッキ班」は前回作った梁について意見を交わしました。
どうやら固定した角材が斜めになっていたらしく、それを結び直すところから始めるそう。
「楽しいこと」も修正を繰り返しながら、完成を目指していきます。
「ササの秘密基地班」は前回話した様に、子ども達の作りたいものがバラバラ。
ササ薮を切り開くところまではみんなで協力し、その後は別々に分かれて作業をしていきます。
ただ作成する場所が被ってはいけないと、誰がどこに何を作りたいのかを確認しました。
こちらの班はより自由な発想で「楽しいこと」が出来上がりそうです。
「ひとりで作る班」はやりたいことがとても明確。
作業の確認だけして、さっそく森へと出発しました。
みんな早く「楽しいこと」を作りたくてウズウズしている様でした。
みんなで作るツリーデッキ
計画を練り直した後は「楽しいこと」の作成スタート。
「ツリーデッキ班」は角材を固定し直すところから始めました。
しかし、子どもの1人が「なんで一度結んだのに結び直さないといけないんだ。」とイジけてしまいました。
実は、話し合いの時からそのことを不満に思っていて、本人は自分の意見を無視されたと感じていたそうです。
担当のスタッフがその子と話し、「ちゃんと確認できなくてごめんね。でも、結び直さないと危なくてデッキが作れないんだ。」と理由を説明しました。
最初こそ子どもは煮え切らない様子でしたが、丁寧に話したことで機嫌を取り戻しました。
そこからは、みんなで力合わせて角材を固定していきました。
昼休憩を挟み、4時間あまり。固定した角材に竹を並べてツリーデッキの完成!
途中、コミュニケーションが上手くいかないこともありましたが、最後には仲直りしてみんなで完成させることが出来ました。
次回は、このツリーデッキを土台にすべり台や橋を取り付けていきます。
本格的なツリーデッキに発展していきそうでワクワクが止まりません。
自由なササの秘密基地作り
「ササの秘密基地班」は、ササ薮を切り開くことからスタート。
腰をかがめながら、全員で協力してササを刈り取っていきます。
地道な作業を続けること2時間、ササ薮に6畳程のスペースが広がりました。
ここからはグループをさらに3つに分かれて作業を進めていきました。
ある子どもは壁を作りたいそう。
「これで出来るかな?」とい竹を地面に突き刺し、立ち木に固定して作ってみました。
その様はまるで鳥居の様で、面白い形の壁が出来上がりました。
別の子どもが熱中しているのは竹のイス作り。
3日目に作ったものと同じものを自分ひとりの力で作っていきます。
脚を作ったところで時間切れ、完成は次回に持ち越すことになりました。
その隣では、同年代の子ども3名が木々に紐を結んでいます。
どうやら、自分たちだけの部屋をイメージして仕切りを作ったようです。
それぞれの子ども達が実験をするかの様に、自分の発想力に任せてあれやこれやと試しながら「楽しいこと」を作っていました。
ぞくぞくと新たな「楽しいこと」が生まれる
今回、「ひとりで作る班」の中でも子ども達同士の関わり合いが見られました。
「竹のおもちゃ」を作っていた子どもが、「ササの秘密基地」に興味を持ち、その作業を手伝い始めました。
それが楽しかった様で、自分でもササを刈り始め、森の小道を作りました。
また、「ササの秘密基地」をひとりで作っていた子どもが、秘密基地から狙えたら面白いと弓矢も作ったのですが、それが他の子ども達に広がり、班を越えて弓矢作りが流行りました。
「楽しいこと」が子ども達の間で伝わり、そこから自分のオリジナルが生まれる様子がいくつか見られました。
森のあちこちで色んな「楽しいこと」が作られ、とてもにぎやかな4日目でした!
1日を振り返って
今回は「楽しいこと」の再計画からはじまり、たっぷり時間をかけて作業を進めていきました。
どの班も立ち止まって改善点が無いか考える、そんな体験ができたと思います。
作業もぐんと進み、「ツリーデッキ班」では一番大事なデッキを完成させることができました。
「ササの秘密基地班」ではササ薮を切り開いてできたスペースに鳥居の様な壁や竹のイスなどが出来上がりました。
その他にも、森の小道や竹の弓矢など、色んな「楽しいこと」が生まれました。
次回、これらの「楽しいこと」がどの様に発展していくのかが楽しみです。
そして、今回のベストシーンは「ツリーデッキ班」の子ども達がとてもロープワークが上手くなっていたことです。
ロープワークを苦手としていた子どもが、とても上手に「角しばり」をしていました。
子どもは知らない間に成長する、とは本当なんだなと実感しました。
そして次回が最終日。
「楽しいこと」をもっと楽しめる様に想像力を膨らませ、完成を目指します。
また、1日の最後には子ども達のお家の人を呼んで、「楽しいこと」のおひろめ会をします。
完成した「楽しいこと」を見て、みんながどの様な反応をしてくれるのかがとても楽しみです。