マガジンのカバー画像

うんちはすごい

101
「うんちをすることは、いいことだ!」という文化をつくりたいと思います。 「うんち」の大切さを正しく伝えたい。 できれば魅力的に伝えたいと考えています。 うんちを知ることはより…
運営しているクリエイター

#災害

第29回 災害用トイレへの要望で最も多いのは「高齢者・障害者の使いやすさ」

第29回 災害用トイレへの要望で最も多いのは「高齢者・障害者の使いやすさ」

みなさん、こんにちは。
毎週月曜日に更新するトイレの連載です。
といっても、久しぶりの投稿です。。。

震災時、真っ暗で足元すら見えませんでした。

先日、東日本大震災のとき仙台で研修をうけていたという行政職員の方からこんな話を聞きました。

平常時は「いざとなれば屋外でトイレをするということも選択肢として有り!」と思うかもしれませんが、災害時はそうではありませんでした。
発災直後は情報不足による

もっとみる
第17回 避難所にどんな災害用トイレがあるか知ってる?

第17回 避難所にどんな災害用トイレがあるか知ってる?

みなさん、こんにちは。
毎週月曜日に更新する災害時トイレの連載です。

3連休もあっという間に最終日ですね。
先日、特別支援学校の先生を対象に災害時のトイレの備えについて講演させていただきました。
災害時、学校の先生は学校再開に向けて取り組むというのが役割なのですが、現実は避難所対応にあたることになります。誰よりも学校に詳しいので、そうせざるを得ないのです。
そういった意味で、学校の先生と一緒に災

もっとみる
避難所等で水分を控えることのリスク

避難所等で水分を控えることのリスク

最近は災害が多いので、もしも自分が避難所に行った時のことをイメージして備えを徹底することが大切です。避難グッズを備えることはもちろん大事なのですが、身体のことを知っておくことも大切です。

そこで今回は、水分摂取を控えてしまうことのリスクについて説明します。
医学的なアドバイスは、毎度おなじみの松下千枝さん(泌尿器科医)です。

水分摂取を控えてしまう理由まずは、なぜ水分摂取を控えてしまうのかとい

もっとみる
最低限やっておいてほしい災害時のトイレの備え[7つのポイント]

最低限やっておいてほしい災害時のトイレの備え[7つのポイント]

震災でも風水害でも、水洗トイレは使えなくなる可能性大です。停電で断水することも考えられます。水や食べ物があってもトイレが使えないと、そこに居られなくなってしまいます。そこで、かなり乱暴ではありますが、トイレに流す水がないときに備えて最低限やっておいてほしいことをまとめました。

[その1]自宅のトイレ空間を有効活用
自宅のトイレが使えないからといって、夜間や荒天時に屋外のトイレに行くのは大変です。

もっとみる
平成30年7月豪雨
断水しているのに水が出るのは、なぜ?

平成30年7月豪雨 断水しているのに水が出るのは、なぜ?

令和元年8月九州北部豪雨、そして9月の台風第15号、いずれも各地に深刻な被害をもたらしています。停電すると、断水する可能性が高く、それとともに水洗トイレが使えなくなります。
今回は、平成30年(2018年)7月豪雨による被害のあった愛媛県の西予市野村支所、西予市社会福祉協議会、西予市地域包括支援センターの方々に、そのときのトイレ事情について話をお聞きしましたのでご紹介します。

西予市地域包括支援

もっとみる
平成30年7月豪雨、野村病院での「オムツトイレ」対応

平成30年7月豪雨、野村病院での「オムツトイレ」対応

次から次に起こる災害によって、過去の災害が上書きされていくことに恐ろしさを感じています。現場からの学びを備えに変えていくことが必要です。

今回は、平成30年(2018年)7月豪雨による被害のあった愛媛県にある西予市立野村病院でのトイレ対応について、山本静子(看護部長)さんにお聞きした話をまとめました。

写真:山本静子氏(野村病院看護部長)

出典:西日本豪雨を経験して 今後起こりうる災害への備

もっとみる
イタリアに学ぶ「災害時のTKB」とは?

イタリアに学ぶ「災害時のTKB」とは?

2019年6月17日、NHK NEWS WEBで「命を守る『TKB』避難所の“常識”が変わる?」が記事になりました。

命を守る「TKB」とは?TKBとは、トイレ・キッチン・ベッドの略です。
なぜ、避難所でTKBが重要かというと、これらがしっかり整っていないと命を落とすことにつながるからです。トイレに関しては、以前の記事「トイレが嫌で体調を崩すメカニズム」を参考にしてください。

避難所と言えば

もっとみる
トイレが嫌だと体調を崩すメカニズム

トイレが嫌だと体調を崩すメカニズム

ここ数年の自然災害は「記録的な」とか「最大の」というようなケースが多々あるので、何が普通ぐらいかが分からなくなってきましたよね。ただ、私たちにできることは備えることです。

トイレが使えないときどうします?地震であろうと、水害であろうと、多くの水洗トイレが使えなくなるということは、これまで何度も書いてきました。
では、水洗トイレが使えなくなると何が困るのでしょうか?
もしも、何も備えがなければ、選

もっとみる
災害時のトイレ対策 5つのポイント

災害時のトイレ対策 5つのポイント

いつもは「うんちはすごい!」をテーマに記事を書いておりますが、今回は被災された方々が、一刻も早く安心してトイレが使える状況になることを願い、急遽、災害時トイレの重要性と支援のための情報をまとめさせていただきました。

以下、かなりおおざっぱではありますが、5つのポイントに整理しましたので、参考にして頂ければ幸いです。また、必要とされる方に届けて頂けるとありがたいです。
どんどん、アップデートもして

もっとみる
広くて快適!最新仮設トイレ事情とは

広くて快適!最新仮設トイレ事情とは

最近では少なくなりましたが、外観が電話ボックスに似ていて、簡単に運搬できるトイレのことを「仮設トイレ」といいます。

花火大会、マラソン大会、野外フェスなどに設置されますので、一度くらい使ったことがありますよね?

(写真:日本トイレ研究所)

この仮設トイレは、実は建設現場で使うために、埃や汚れ、雨風にも強く、コンパクトで運搬しやすく、頑丈というようなことが重視され開発されたものです。建設現場が

もっとみる
震災経験から生まれたトイレのガイドライン

震災経験から生まれたトイレのガイドライン

これまで、阪神淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震など、大きな災害が起きるたびに、私たちはトイレ問題に悩まされてきました。

以前に書きましたが、震災時は断水などで水洗トイレが使えなくなることで、私たちの生活環境は不衛生になります。換気扇が止まってしまう、トイレのあとに手が洗えない、トイレ掃除ができない、水が流れないことに気づかずにトイレを使ってしまい便器がうんちとおしっこで満杯にな

もっとみる
マンホールトイレを知っていますか?

マンホールトイレを知っていますか?

前回に引き続き、災害時のトイレについてです。

水洗トイレで用を足したうんちやおしっこは、建物内の排水管を通って下水道に流れていきます。その下水道は道路の下に張り巡らされていて、最終的には下水処理場につながっています。うんちやおしっこはそこで処理され、海や川に放流します。これは、小学生の頃、社会の授業で習いましたよね。

今の時代、日々の生活を便利に過ごすためにインターネットにつながることが欠かせ

もっとみる
携帯トイレがあなたの安心を守ってくれる

携帯トイレがあなたの安心を守ってくれる

前回、大きな地震が起こった際に、トイレ問題は命と尊厳に関わるというお話をしました。

今回から何回かにわたって、どのようにトイレを備えておくとよいかを説明していきます。

国や都道府県、市町村がやるべきことはいろいろあるのですが、自分のため、家族のために一人ひとりができることもあります。ということで、まずは、個人でもできるトイレの備えについて説明します。

「携帯トイレ」を知っていますか?携帯電話

もっとみる