自分への「嫌い」を止められない
─── 8月5日(月)
前日のコーチング練習会で
もっと笑顔になりたい
という本心に気づけた私。
その為には「人のことを信じるのが怖くなってしまった」という大きな悩みを解決することが、1つの手段であることが分かりました。
分かっただけでもスッキリした気持ちや
コーチング講座を、共に受けた仲間に対する存在の大切さを知れた安心感で、この日は目覚めが良かった。
朝ごはんを食べ、出社に向けて支度・・・
をしようとすると…あれ、身体が動かない。
「会社に行きたくない」
フルリモート可の会社で、フル出社している私。
居住地が変わっても、
出社が楽しくて、どこかの支店にいつもいる。
それなのに「行きたくない」という気持ちが、初めて生まれました。
「何でなんだろう・・・暑いからかな?」
自分でも驚いている自分の感情。
一旦家で仕事をしてみると、結構捗る。
でも出社しないのは何だかモヤモヤ・・・
MTGが落ち着いたお昼、家を出てみる。
最寄り駅までの15分。
電車に乗っている45分。
オフィスまでの20分。
この1ヶ月半、変わらない通勤時間。
通勤時は当たり前のように、多くの人とすれ違うが・・・
これがものすごくストレスだった。
オフィスに着くと、周囲には数人ほど出社されていた。
何一つ変わらない月曜日。
いつも出社をすると・・・
周囲が一生懸命仕事をされている様子から、自分も頑張ろう!と思える。
営業企画職をしている私にとって
近くにいる営業さんの存在や、聞こえる会話は貴重なモノ。それだけで勉強にもなる。
気晴らしにオフィス内を散歩すると
知り合いに会うこともある。少しの会話が心の癒しになる。
知り合いがいなくても
いろんなオーラを放つヒトがいるこの会社では、人間観察だけでも楽しい。
ただ・・・
この日は、これら全てがとてもしんどかった。
あまりのしんどさに、
たった2時間でオフィスを出てしまった。
「人がいない場所に行きたい」
すぐにMTGがあった為、急いで徒歩10分のシェアオフィスへ向かう。
ビジネス街・観光地にある会社。
シェアオフィスまでの道のりで、軽く100人くらいはすれ違っている。
「人を見るだけでしんどい・・・」
MTG終わりは夕方前。
「通勤ラッシュ前に帰れば、そこまで人と会うことはないよな、、」
MTGを終え、急いで帰宅する。
ただ、今の私は実家暮らし。家でも1人ではない。
「1人になりたい・・・」
家に帰ることもしんどくなり
少し離れた、完全個室ブースのシェアオフィスへ向かった。
1人でいることは好きな方だけど
仕事中は「周囲に人がいる状態で、刺激を受けながら自分のペースで仕事をしたい」というタイプの私。
「何でこんなにも、人から逃げているんだろう…」
初めて行ったこのシェアオフィス。
自分しかいない小さな個室は、とても安心する空間だった。しかし…
「オンラインMTGで、人と会話するのがしんどい・・・」
次から次へとしんどさが私を襲い、
その度に、誰も何も悪くないことへの申し訳なさから、自己嫌悪に陥る。
悪循環が止まりませんでした。
何でこんなにも「人」が嫌になってしまったのか。
人とすれ違うと・・・
無意識に「左手の薬指」を確認する自分がいた。
光る指輪を見る度、直近の苦しい名古屋での恋愛を思い出し、自分で自分をさらに苦しめた。
住宅街にある実家。外に出れば犬ともすれ違う。
もう会えない、大好きだった名古屋の犬を思い出して、必死に涙をこらえながら歩いていた。
オフィスに行くと
聞こえる”名古屋”に関連した会話。
執務室でも、エレベーターでも、コンビニでも・・・こんなに名古屋の話題でるか?てくらい嫌でも”聴こえる”のがしんどかった。
シェアオフィスまでの道のり。
新幹線アナウンスが聞こえてくる。「─── 停車駅は、品川、新横浜、名古屋・・・」あーもう辞めてくれ…
社内では嫌でも目に入るゼクシィの広告。
どこを歩いても聞こえてくる楽しそうな会話。
外には手をつなぎながら歩くカップル。
何をしていても
名古屋の苦しい経験が頭から離れない。
というよりも・・・
何をしていても
名古屋の苦しい経験に、結び付けている私がいた。
聴こえてこないで・・・
見えないで・・・
思い出さないで・・・
その気持ちが大きくなるたび、
名古屋に絡んだモノ、彼に絡んだモノが見える。聞こえる。思い出す。
言われて辛かった言葉。
彼の態度に傷ついた経験。
振り払いたくても頭から離れない・・・
相手は、自分の思い通りに動かない。
言葉を発しない。
だからこそ「人と関わる」ことで、多少のストレスはかかる。
電車に乗れば、肩が当たることもある。
エレベーターに乗れば、出発直前に”開くボタン”を押されることもある。
MTGでは、そんな反応する?そんな言い方する?と思うこともある。
そしてこれらは、私も無意識に行ってしまっているだろう。
全ての言葉や態度を、そのまま真に受けない。
「言葉ではこう言っているけど、本心はこうだろうな…。」
言葉や態度の裏側を捉えること
これは私にとって得意であり、きっと武器でもある。
だから、人に対してもイライラすることはない。
だから、怒りの沸点も高い。
だから、幸せハードルも低い。
だから、基本的に何をしていても楽しい。
だから、私はいつも笑顔なんだ。
それなのに・・・
この武器は、どこへ行ってしまったの?
人に対して、
「言葉ではこう言っているけど、本心はこうだろうな…。」
を、考えることがとても疲れてしまった。
考えたって、捉えたって、
相手の為に尽くしたって、
結局これだけ傷つけられるんじゃん・・・
私は怒らない、優しい、裏切らない、いつも味方。
最初はとっても感謝されるのに、
次第に優しさにつけ込まれて、
何しても良いって思われて、舐められて、結局こうなるんじゃん・・・
もうやだ。
もうやだもうやだもうやだ・・・
─── プツン
私の心の中で、何かが壊れた。
言語化できない恐怖が、私を襲った。
「何もかもが、怖いよ・・・」
気づいたら、安心空間だったシェアオフィスで、涙を流していた。
急いで外に飛び出す。
飛び出しても嗚咽が止まらない。
こんなの、私じゃないよ・・・
こんな自分は嫌だ・・・自分が嫌だ。自分が嫌いだ。
・
・
・
─── ガチャ
気づいたら、家でオリンピックを見ていた。
私にとって、とても大きくて、かけがえのないほどである、精神安定剤。
毎晩夜更かしして見て、録画もして、何度も何度も見返しているお薬だ。
この精神安定剤は、明日から殆ど見れない。
私はどうなってしまうんだろう・・・
前日のスッキリとは裏腹に、
この日は涙に包まれながら、1日を後にした。
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