「失敗」の正体と恐怖心を飼いならす方法
「失敗は成功の基」
先人は素晴らしい教えを残してくれた。
そう、だから「失敗を恐れず挑戦しろ」と。
しかし本当に怖がっているときにこんな言葉は響かんのよね。
崖を登らんとするとき、自分より遥かに筋肉量の多いベテランマッチョに崖の上で「コワクナイヨ!」と言われているようなものだ。
そもそも我々が恐れている「失敗」とは何なのか。
今回はそれの正体を私なりに解き明かすとともに、ポジティブマッチョにならずとも失敗への恐怖心を飼いならす方法についてお伝えしていきたい。
みなさんこんにちは、oriです。
「がんばらない」「ラクに」を主軸に、自己受容と自己成長について情報を発信中♬
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失敗の正体
先に断言する。
「失敗」はただの幻想だ。
本当は「成功」も「失敗」もこの世に存在しない。
あるのは行動した結果の事実、つまり無色透明・無慈悲なフィードバックのみ。
私たちはこの無慈悲なフィードバックに「良い」「悪い」のジャッジを勝手にしている。
自分にとって都合の良いフィードバックなら「成功」と呼び、都合の悪いフィードバックなら「失敗」と呼び、一喜一憂している。
無色透明のフィードバックからしたらいい迷惑よね。
きっと「失敗」が怖いんじゃない。
ガッカリ、恥ずかしい、裏切られた気分。
もらったフィードバックに嫌な感情を誘発されるのが嫌なんだ。
予想を下回る結果に落ち込む自分、周りの期待に応えられなかった自分。
人間はネガティブに傾くとき、自分に意識が向きすぎてしまう。
自分が傷つきたくないから、受け取らない。行動しない。
それってめちゃくちゃもったいない。
自分に一人に当ててるスポットライトの絞りを開けてみれば、可能性とチャンスはそこら中に散らばっていることに気づけるはず。
感情は大切。人生に花を添えるのは感情だ。
でも私たちだって、感情で色付けしちゃったフィードバックに振り回されるほど暇じゃない。
忘れがちだけど、人生はかなり短い。
過去の悪いフィードバックで怖がり続ける暇はないんだ、本当に。
フラットに受け入れる
フィードバックは行動した結果。
自分が行動したからもらえるものだ。
歩いたから空気が揺らぎ、踏みしめた土が沈む。
フィードバックがもらえるのは行動した人の特権なんだ。サンキュな。
だからまずは、行動した自分を褒めること。
「めっちゃ偉いじゃん!自分!最高だね!」
自分は一生付き合っていく人生のパートナーで近しい友だからね。
盛大に自分を愛しまくって慈しも♥
そしてこの無慈悲なフィードバックを大いに歓迎しようじゃないか。
遠い土地からやってきた孫を迎え入れるように。
「おぉ、よく来たな」ってね。
きっとそれが「失敗」への恐怖心を飼いならす最初のステップ。
客観的に捉える
次のステップは「事実と感情を切り離すこと」。
健全にフィードバックを次の行動計画に活かすには、客観視することが大切なんだろう。
事実と感情を切り離すには「リフレクション(内省)」という技術を用いてみる。
やり方はこんな感じ。
紙とペンを用意して
フィードバックを事実ベースで書き出す。
隣の欄にそれに付随して表れた自分の感情を書き出す。
フィードバックから何を学んだかを書き出す。
フィードバックからどんな法則が見つかったか書き出す。
自分がコントロールできること、自分がコントロールできないことを別ける。
自分がコントロールできることを次の行動計画にいれる。
リフレクションは人材育成のシーンで活用されている方法だ。
リフレクションのメリットはその他にもたくさんあるようなので、調べてみてほしい。
ここでは「紙に書く」という行為も重要。
パソコンでタップするよりも、紙に書き出した方が脳は活性化し、心が整理される。
良いフィードバックも悪いフィードバックも、自分のもとにやってきたら、紙に書き出してみる。
書き出すことで、事実と感情を明確に把握、切り離したら、フィードバックを客観的に捉えることができる。
びったりくっついていたら事実の全体像は見えない。
人類が「地球が青い」と分かったのは、地球から離れて地球を見たからだ。
「物事(他者)との距離感」
これが事実と感情の関係にとどまらず、親しい他者との関係にも言えるかもしれないが、自分が心地よく感じる「物事(他者)との距離感」を知っておくと生きるのをちょっとだけ楽にしてくれる。
そしたら案外事態はシンプルであることが分かるはず。
客観視しても恐怖心が薄れなければ、過去の根深いトラウマがあるかも。
そういうときは、その筋の専門家に協力してもらおう。
一人で解決することが100%正解じゃない。
重宝、重宝よ
さてさて。
フィードバックを受け入れ、それを客観的に捉えることができたら、「失敗」への恐怖心を飼いならす最後のステップ。
恐怖心を飼いならす最後のステップ:「そのフィードバックを重宝する」
「失敗は成功の基」と云ってきた先人たちが伝えたいのはきっとこの部分だろう。
都合の悪いフィードバックは、都合の良いフィードバックをもらうヒントになる。
つまり、都合の悪いフィードバックが来た時こそチャンス。
客観視して分析やら改善やらしたら、より良い状態に事が運べる。
フィードバックは自分にとって必要だから返ってきたもの。
私たちは人生を通して、壮大な一枚の絵を完成させようとしている。
描きたい絵を描くために構想を練る。絵の具を選ぶ。筆を動かす。俯瞰する。そしてまた描く。
きっと人生はこれの繰り返し。
フィードバックは、その絵を完成させるために必要な要素である。ただそれだけだ。
そのフィードバックは絵のどこに必要なのか考えること。もしかしたら今はまだ出番がないのかもしれない。
けれど、いつかきっと必要になる時が来る。
「ああ、これか」って。
「今この時のためのあの強烈なフィードバックだったんだ」って。
「その時」が来るまで頭の片隅に飾っておこう。仕舞うのもアリ◎
この世界は、必要なことが必要な時に、私たちの目の前に来るようになっている。
フィードバックを遠ざけて受け取らない人には、何度も同じフィードバックがやって来るだろう。
「あなたの理想の絵を完成させるには、これが必要なんだよ」という風に。
私たちが「気づく」まで、私たちのもとにやってくる。
そう考えるとフィードバックってヤツは、忍耐力があって、やや粘着質だな。
反対に、フィードバックから学ぶと決めて、どんどん自分のものにしている人は次々に新顔のフィードバックが訪れる。そして人生の早い段階で「理想の絵」を完成させるのだ。
「理想の絵」を完成させるのに早い遅いは正直どっちでもいい。人それぞれだもん。
だけど、同じところにとどまってどんよりしているより、どんどん新しい景色を見たいと思うのは私だけじゃないはず。
人生短いんだしさ(大事なことなので2回目)。
なんだか長ったらしくなっちゃったけど、今回の内容をまとめに入ろう。
成功も失敗も存在しない。あるのは無色透明・無慈悲なフィードバックのみ。
失敗への恐怖心を飼いならすためには、フィードバックをフラットに見て受け入れること。
リフレクション(内省)で事実と感情を切り離し、客観的に捉えること。
フィードバックを重宝すること。
私は「失敗を恐れるな」とは主張しないけど、挑戦し続ける人を応援したい。そこには私自身を含まれる。
挑戦し続けるための試行錯誤は怠らずしていく決意をここ記して、今回は締めよう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!BIG LOVE♥