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【ゴーヤの佃煮】ゴーヤは苦み走ったいい野菜

ゴーヤ様

残暑お見舞い申し上げます。
昨日が立秋でしたが「ふざけんな!」と思う日本国民はきっとわたし以外にもいることでしょう。
熱中症で亡くなる方が驚くほど多く、厳しく異常な夏模様に汗を流しながら心を痛めています。

12年前まであなたを食べることができないお子ちゃま舌だったのに、今はほぼ克服して口にします。
人生で数少ない「克服体験」ができたのはゴーヤ様のおかげ。猛烈な暑さ=ゴーヤの佃煮は、夏の代名詞として我が家のカレンダーに刻まれました。

それにしてもゴーヤ様の夏への耐性には目を見張ります。我々霊長類ヒト科は、暑さ対策で熱中症警戒アラートが発動されるのに、ゴーヤ様ときたら直射日光を浴びても色褪せず、熱中症にならずお元気。せっせと「緑のカーテン」を広げて遮光してくださるお人柄(ゴーヤ柄)には頭が上がりません。

わたしにできることは、ただ1つ。
「ゴーヤ様をおいしく料理して秋を待ちわびる」



ゴーヤの佃煮

【材料】作りやすい量

・ゴーヤ(正味)          500〜600g
                         (今回は603gでOKでした)

A
・濃口しょうゆ    50g
・上白糖      100g
・酢         40g

・ちりめん(かちり)       20g
・かつおぶし      2g(1パック)*増量可
・白ごま        5g

【作り方】

1.ゴーヤを洗い、縦半分に切って種を取り出す。周りをスプーンできれいにこそげ取る。
半月3mm幅でスライスする。

2.鍋に移し、Aを全量入れて中火にかける。時々混ぜながら煮詰める。

3.鍋底がチリチリする手前でかつおぶしとごまを加えて混ぜ合わせる。消火する。

4,冷ましてから清潔な保存容器に移す。



720g→切って種を出して掃除して603gでした。
固形物集合
鍋にバンバン入れます。
砂糖は多めですので苦手な方は減らす、
またはしょうゆ増量で。
緑鮮やかでしたが……
中火で10分経過。だんだんしょうゆ色に。
同じ火加減で20分経過
箸で混ぜながら残りの水分を飛ばします。
全体で22分加熱しました。
水分は消えました。
加熱し過ぎると飴っぽくなるため、
焦がさないように。
仕上げの白ごま・かつおぶしin
今回は先に消火してから入れました。
どちらでも構いません。
今年も会えた。



*「かちり」って何?
お借りしました↓ありがとうございます。



ああ、やっぱり苦い。でもクセになる。

初めてのビールは苦かった。
ほろ苦い思い出は他にもいくつか記憶にあります。
苦虫を噛み潰したこともあります。
苦味走ったいい男に出会ったことはない!


ゴーヤ様の苦味は強烈ですから、苦手な方は多いことでしょう。表向きは硬派です。
と見せかけて「苦味は特別な大人味」だと黙って背中で教えてくださった。
裏稼業で優しさを発揮しつつ、表稼業は太陽に立ち向かいながら苦味を隠そうとしない勇猛果敢さよ。

ゴーヤ様は「苦み走ったいい野菜」なのだ。



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