自分に関心を持ち、自分を育てる
みなさま、新年明けましておめでとうございます。昨年中は、オープンマインド(鶴田みさ)のnote記事をお読みいただき、ありがとうございました。今年も折りに触れ書いていくつもりですので、よろしくお願いいたします。
さて、2025年最初の記事になります。今年最初のトピックは「自分に関心を持ち、自分を育てる」ということです。みなさんはふだんから自分に関心を持ち、自分を振り返るような時間を持っているでしょうか? あるいは周囲の情報に振り回されたり、自分の周りにいる人の興味関心に追随したり、気を惹こうとしたりしているでしょうか。
後者も決して悪いばかりではないのですが、やはり自分軸というものを持っていた方が、振り回されにくく、また余計なエネルギーも消耗せず、学びやセルフケアもつづけやすいのではないかと思います。
セルフケアというのはオープンマインドにとってもここ数年、そして今後特に重視しているトピックです。昨年より、公認心理師としてストレスチェックの仕事にも関わっていますが、ストレスケア・ストレスマネジメントの究極もやはり「セルフケア」だからです。よほどブラックな企業や団体などであれば、自分でやること為すこともすべてムダ、というほどのこともあるかもしれませんが、心理的なアプローチは基本「個人ベース」なのです。
思っているより、自分でできることも多く、まず自分が舵取りしようという自覚が必要です。「自分に関心を持つ」こと、すなわち、自分が何が好きで嫌いか、何が得意・不得意なのか、何で幸せを感じるのか、そもそも、日々、瞬間瞬間どんなことを感じているのか-マインドフルに生きることがキーとなってきます。セルフケアのためには、まず自分を「客体化」する(自分から少し離れて自分を見、自分に向けてアクションが取れる)ことが必要なのです。
それでは、なぜ自分に関心を持たないといったことが起こるのでしょうか? それは、やはり育ってきた環境との関連が大きいと考えます。ここで「環境」というのは、主に人間関係のことなので、親や家族、学校などになります。
親の場合、親が忙しくて関心を払ってくれないとか、自分のプライオリティや関心事(学業成績・進学のことや自分の興味など)を押しつけてくるとか、そもそも子どもが主体的に何かに関心や興味を持つと言ったことがあると思えていないといったことがあるときには、子どもは自分の興味関心に目を向けることが難しくなります。そうした気づきや、内面に目を向けるということには、最初子どもには外からの助けが必要だからです。
同様にして、学校でも誰かが決めたカリキュラムを押しつけられ、自分が興味があるかどうかに関わらずやらなければならないことが多かったりすると、やらされ感が強く、また自分が何に興味を持っているかも、分かりにくくなってしまうでしょう。
家庭であれ学校であれ、いろいろな学びや遊び、活動などに触れることは良いことです。ただ、子どもの場合、なかなか「これが良い」と漠然と思ったとしても、自力でそれをつづけたり推進していったりすることは難しくなります。どこかに行くにも、送迎やお金などが必要ですし、第一子どもだけでは多くの場合、安全ではありません。なので、親や先生など周囲の大人の手助けが必要となってくるのです。
ある程度、親や先生が自分の関心事に興味を持ってくれ、助けてくれた(金銭面も含め)という人は、幸運な人であると言えるでしょう。自分にはいいところがないと思っていたのに、先生や友だちの一言でパッと目が開かれた、という人もいるでしょう。あるいは読書体験などを通じて気づきを得た、という人もいるでしょう。
近年、子どもの貧困に絡んで子どもの学びや体験の格差ということもしきりに言われています。親が働くのに必死で余裕がないとか、時間・経済両面で余裕がないといったことになると、どうしても子どもの学びや体験にまでは回らない、ということになります。
そうした隙間を埋めていこうといったNPOなどもあるようですが、子どもの場合、ちょっとしたきっかけが元になってその後の興味に発展していくことも少なくないかと思います。そうした「タネ」のあるなしは大きいかなと思います。
みなさんは2025年、どのようなタネを育てていきたいですか? どのようにして自分により関心を持ち、育てていけるでしょうか?
(写真は横浜市内の実家近くから臨んだ、富士山。前もここから写真を撮っていますが、今年も拝めて良かったです♪)
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