マガジンのカバー画像

バッハのあれこれ

9
バッハは音楽の父です。
運営しているクリエイター

#チェロ

”イマジン”でバッハ(弾き語りver.)

”イマジン”でバッハ(弾き語りver.)

バッハの無伴奏1番プレリュードとジョン・レノンの「イマジン」を無理やりくっつけてみました。

バッハの無伴奏チェロ組曲は300年弾かれ続けてきた超名曲。これからもチェロ弾きを先頭にずっと愛されて弾かれていくだろう(チェロ弾きはなにかといえばこの曲を弾きたがる(笑))。
「イマジン」も同じように長く長く歌い継がれていく曲。資本主義制度の先の世界、経済的格差もない、国境もない、戦争もない世界が実現する

もっとみる
”ヴァイオリン無伴奏もチェロで弾いてみたい”病

”ヴァイオリン無伴奏もチェロで弾いてみたい”病

チェロを始めたのは大人になってから。
病気で一度仕事をやめて少し時間が出来た時からだった。
小学生の時に2年間だけヴァイオリンを習っていた。
発表会ではバッハの「二つのヴァイオリンの協奏曲」をやったりした。
当時若手だったパールマンがその頃ちょうど日本に来て、ヴァイオリンの先生に連れられて演奏会を聴きに行った記憶がある。
そんなこともあってか、ヴァイオリンをやめた後もパールマン演奏のバッハのヴァイ

もっとみる
《星めぐりのバッハ》

《星めぐりのバッハ》

8月27日は宮沢賢治の誕生日(1896年生)。

先日のこの記事で書いたのですが、
宮沢賢治は(どうやら)バッハを全く聴いたことがなかったらしい。

少なくともあの《チェロ無伴奏組曲》は全く聴いたことも弾いたこともなかっただろう。
「セロ弾きのゴーシュ」の生みの親なのに、バッハとの出会いがなかったとしたらそれはあまりにも切ないと思い、
まことに勝手だけど(笑)、
《星めぐりのバッハ》という曲をアレ

もっとみる
チェロ無伴奏の”新曲”にならんかな?

チェロ無伴奏の”新曲”にならんかな?

《マタイ受難曲》のバスのアリアの通奏低音をチェロ無伴奏曲っぽくアレンジして弾いてみた動画。

先日のこちらの記事で、カザルスが指揮したバッハ《マタイ受難曲》のなかで、いくつか自分でチェロで通奏低音を弾いているようだ、なかでも特に第66曲のバスのアリアの通奏低音として弾いているチェロは感動的、ということを書いた。

その最後で「カザルスの音のエネルギーに影響されて、今、この通奏低音をチェロ無伴奏っぽ

もっとみる
カザルス指揮の「マタイ受難曲」…ひょっとしてチェロも弾いている?

カザルス指揮の「マタイ受難曲」…ひょっとしてチェロも弾いている?

カザルス指揮によるバッハの『マタイ受難曲』の音源があった。
1963年6月16日、アメリカのカーネギーホールでの録音とのこと。
昔なんかで読んだ文章の中で、”マタイ受難曲の録音はしているが音源としては未発表”というような記事があって非常に残念な思いをしたのを覚えていたので、これを見つけられてすごく嬉しい。

カザルスはその時86歳。
『カザルスとの対話』(J.M.コレドール著 佐藤良雄訳)によると

もっとみる
どうしてもチェロで弾いてみたかった3番ソナタのadagio

どうしてもチェロで弾いてみたかった3番ソナタのadagio

2024年7月録音。
ヴァイオリン曲なのでチェロでやるには大いに無理があるのは承知で、でも大好きな曲なので頑張ってアレンジして挑戦した。  
冒頭は「ド~レ、ド~レ、ド~レ」という二音の反復だけの本当に単純なテーマ(音型?)ではじまるが、それが2声、3声でおりかさなっているうちに、あれよあれよという間に和声の響きで充たされ、いつの間にかドラマチックな展開となり、起承転結ありの壮大な一つの音世界

もっとみる