夕暮れだらけ、宵を待ちたい
愛されたいの。ここでしかこんな事言えないよ。
私を全部包み込んで理解して優しく愛してくれる人にずっと隣に居てほしいの。
ひとりだとどうも、宵に死にたくなってしまう。
そんな宵の存在さえ忘れる程に、夕暮れだらけの中で宵の口を待ちたいね。
でもこんな私を愛してくれる人がいるのなら、その人には私なんかじゃなくてもっと素敵な相応しい人がいると思うんだよね。
だからね、誰も信じれないの。
私の隣に居ようとしてくれる人には、もっと良い人がいるはずなのになんで私と、って。
もしかしたら、その人たちにとって、私って沢山居る大切な人の中のたったの1人に過ぎないのかもしれない。
だからそれは愛じゃなくて優しさなんじゃないかなって思う。
優しさも勿論嬉しいけど、愛がほしいの。
一切合切分のいち。
ほしいのは愛だけなのに。高望みですか。
拝啓誰か様。私を愛してくれませんか。
その愛を信じられなくても、信じられる様になるまで愛してくれませんか。
なんて我儘なんだろう。
こんなんじゃ誰も愛してくれないね。
でもこれが私なの。死にたくなる程に私なの。
今日も私はひとり、夕暮れだらけの中で宵の口を恐れている。
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君だけを堕とすふりして抱きしめる 宵の口待つ夕暮れだらけ
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