15.サクッと読める王道〜梶永正史『ドリフター』感想書評〜
文学フリマ大阪で作者様から直接買わせていただいた。11月には大阪を舞台とする続編が出るらしいのでそちらも楽しみ。
王道ダークヒーローアクション〜〜!!
恋人を喪った最強の元自衛官が国家転覆を目論む秘密組織とガチバトル! 何にも属さず何にも縛られない漂流者(ドリフター)として闇に潜んで悪を討つ!
男の子の好きなものを全て詰め込んだ学生食堂の得ランチみたいな舞台設定が頼もしい。白米がモリモリ進む。ストーリーのテンポが良く、スルスルと読み進められるので通勤電車が大スペクタクルになる。電子音声のアバターが相棒となるところなどアニメーションチックなところもあり、映像化してくれないかなあ。
その昔福井晴敏の作品を貪るように読んだ時を思い出す。平和な日本に密かに張り巡らされた権謀術数。それに立ち向かうヒーローはいつ見てもワクワクする。