生きて、いたくても――Sep#7
我ながら情けないのだけれど、よかれ悪かれ僕の人生は、主体も主張もない僕が主役とは言いがたくて、そして主役の居ないと言う部分だけが滑稽な、退屈を極めた喜劇だ。自分で舟を漕がない、流れに任せただけの航路。現下、なる様にはなっているし、僕もそれに合わせて舵を取るくらいはして来た。故に、見られて困る様な事はあまりないと思う。逆に平坦だからこ
そ、悪目立ちする記憶が掘り返される可能性もあったけれど。
小学校時代、中学校時代と、僕の海図には殆ど何の発見も書き込まれていない。それ以前の