世界的隣人愛(掌編/短編)
一三歳の誕生日から、半年が経ったの。ここから半年すれば、誕生日とも言えるんだけど。
私はずっと守られて来たわ。両親がどんな人かも覚えていない頃に引き取られて、今もこの広いひろぉい建物に、優しくて妙な大人たちと住み続けている。物心がつくと、私はようやく尋ねたの。
「私はどうして、あなたたちもでしょうけど、外に出てはいけないの?」
「至って簡単さ。危ないから、出てはいけないんだ。そう。我々もね」
「外には何があるの?」
「ゾンビだよ。知っているかい?」
「あら、シャール、あな