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【HSP】「なんでも引き受けちゃうやつ」の頭の中【INFJ】

わたしは、自称「なんでも引き受けちゃうやつ」です。

お仕事ではわたしがやらなくてもいいことも勝手に請け負い、誰かが見落としたお仕事を勝手に肩代わりし、頼まれたらほんとうはやりたくないけど「いいですよ」と言ってしまう。

プライベートでは、行きたくないお誘いに「えー、楽しみ!」とか言っちゃったり、直前になってめんどくさくなって断る理由を考えたり、「でもここでドタキャンしたら二度とつながらないかも」とか考えたりして、けっきょくあんまり行きたくないお誘いに参加してしまう。

どちらのケースでも結末はいっしょ。
その場ではめちゃくちゃエンジン全開で頑張って振る舞うんだけど、帰宅してからぐったり。何もできなくて食器はそのまま、適当にシャワーを浴びてスキンケアもできずにソファで寝落ちするのだ。

ここ数週間のわたしは特にその「なんでもやるマン」のマインドセットが色濃く出ていた。
特にお仕事。
同僚がちょっと厄介な揉めごとを起こしてくれたおかげで人手が減り、わたしが気張らないといけない場面がめちゃくちゃ増えてしまっていたから。
というかね、わたしだって365日全部が全部なんでもやるマンになっているわけじゃないんだよ。
自分でも、そのスイッチが入る瞬間っていうのはわかっていて。
要は「ここはわたしが気張らないと……!」という状況に立たされると、スイッチが入ってしまうのだ。

冷静に考えると失礼な話だよね。
お仕事だって、わたしを含め数人で回しているはずなのに。
わたしは心のどこかでわたし以外の人間を過小評価しているわけだからね。
まあ、それも無理はないハナシでして。
バリバリの力仕事をしてもらうには体力的に難しい同僚とか、ようやっと1年経った若手とか、そういう人間が多いからね。
わたしより立場と責任が上の人間が現場にいるときは、その人間の指示に従順に従っている。
でも、それはそれでまた別の悩みがあるから、別のところでお話したい。

そういうわけで、わたしの「なんでもやるマン」のスイッチはわたしが気張らざるを得ない状況、すなわちなんちゃって責任感でした。




わたしの「なんでもやるマン」の理屈というか、その手のマインドセットの根っこになっているものが自分の中には明確にあったりしまして。

みなさま、10年以上前に血液型占いがアホみたいに流行ったのを覚えていますでしょうか。
もれなくわたしも当時は血液型占いにハマったり興味を持ったりしておりました。
で、そのなかでもこの書籍をご存じでしょうか。

当時のわたし、というか両親が話のタネにと買ってきたので実家に置いてあったわけですが。まあ、わたしも読まなかったわけではないので。
この本のO型を説明する文章の中に、こんなものがありました。

「普段はぼんやりしているのに、使われ放題で本領発揮

これです。
まさにこれなんです

わたしは自分の頭の中のプランに沿って、自分のペースでお仕事をしていたい。
でも、お仕事の多くはそうはいかないじゃん?
緊急で進めてほしい業務が横から割り込んできたり、誰かから優先度の高い業務を頼まれたり、完全に自分のペースで進められるお仕事なんて限られているじゃん?
急な予定変更が得意じゃないんだ、わたし。
アドリブとかも苦手だし。

いっぽうで。
そのくせわたしは四方八方から(キャパオーバーしない程度に)指示が飛んできたほうがお仕事に集中できるタイプなんだよね。
自分のペースでお仕事をしていたはずなのに、指示がひっきりなしに飛んでくるほうがお仕事に集中できるタイプ。
なんじゃそりゃ。二律背反にもほどがあるぜ。

指示が飛んできたほうがお仕事に集中できるタイプ。
これが「使われ放題で本領発揮」とつながってくるのであるよ。

正直ね、「使われ放題」って加減にさえ気をつけていれば、自己有用感向上につながっていくと思うんだよね。
だって、そうじゃない?
自分の頭の中のプランだけに従って誰ともコミュニケーションを取らずに黙々と続けているお仕事よりも、四方八方から「これよろしく!」「こっちも目を通してあとで返事ちょうだい!」とか業務や指示が飛んでくるお仕事のほうが「わぁ、なんか生きているかも!」って思いがちじゃない?
もちろん限度はあるし、全部が全部そうじゃないけど。

そうなんだよね、使われないよりマシなんだよね。
この職場の役に立っているかも!なんて柄にもなく思っちゃったりして。
冷静に考えるとただの使われ放題の捨て駒なわけ。
将棋で言えば歩。チェスで言えばポーン(たぶん)。
というか、使われ放題で「」を感じている時点で、どんだけリアルが充実していないかがわかっちゃう。
プライベートでは得られない感情をお仕事で補っちゃう感じ。哀れだよねえ。




HSPやらINFJやらがテーマのnoteを拝見していると、やっぱりその手の人間たちはお仕事の場でなんでも引き受けちゃうとか、なんでも屋さんになっちゃうとか(それはそれですごいと思うけど)、周りの人間の利益のためにときには自分を犠牲にすることすら厭わないとか、自己犠牲やら他者貢献やらの文言が大きく書いてある。

そういう崇高で有能なみなさまがいることを否定したりはしませんが、わたしの「なんでもやるマン」は彼ら彼女らのそれとは一味違う気がする。
自己犠牲や他者貢献の皮をかぶった、自己有用感のため――自分のための「なんでもやるマン」なんだから。
実際のところ、わたしに「なんでもやるマン」のスイッチが入ったときって、だいたいキャパオーバーになって空回りして終わる。
それもそうなんだよね。ひとりで回る業務量だったら、最初から3人も4人も配置しないはずなんだから。
勝手に周囲を過小評価して、独り善がりのスタンドプレー。
他人を頼ることからはじめようよ。過小評価という認識から改めていこうよ。
わたし自身のキャパの容量を大きくする努力より、そっちのほうがたぶん簡単にできるよ。
それができれば「なんでもやるマン」の出現頻度も減っていって、落ち着いてお仕事ができるようになるでしょう。
それに、そうすれば数か月に1回バカ高熱を出してぶっ倒れてお仕事に穴を開けるようなことなんかなくなると思うんだ。
がんばりましょう。レッツ意識改革。

これを書いているいまも、バカ高熱を出してぶっ倒れてお仕事に穴を開けている最中でした。
職場のみなさんごめんね。


今回はこんな感じ。おつかれサマー。
雪が降る地域ではぼちぼちタイヤ交換を終えている時期ですかね。
わたしは「どうせまだ雪なんか降らないでしょ」と油断しまくっているのでまだ夏タイヤです。雪が降る前にさっさと交換しなければ……。
みなさま、よき他者貢献ライフをお過ごしください。


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