説明とは?〇〇を知らない人はラーメンを説明できない
ラーメン屋は、ラーメンについて詳しく知っているはずです。
何かを説明する人は「説明という行為の特徴」を詳しく知っているべきです。
特徴を知れば、うまく説明できるようになるからです。
「わかりやすい説明の書き方講座」の3回目です。
★5週連続でnote公式のマガジンに選ばれています★
この講座は、
という考えのもと、「よりよい説明ができるようになりたい」≒「よりよいnoteを書きたい」という方に読んでほしいと思っています。
1.分析
説明文を分析すると、次のようにまとめることができます。
以下、詳しく述べます。
①説明文を書く人
→ある事柄についてよく知っている人(が)
説明文を書くなら、説明することについてよく知っている必要があります。
Twitterを知らない人はTwitterを説明できません。
ラーメンを知らない人はラーメンを説明できません。
USBを知らない大臣はUSBについて説明できません。
次のような経験はありませんか?
――――――――――――
(職場でコピー機が壊れて)
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このやりとりは非効率です。
わからない人に聞いても先に進めません。
問題を早期解決したいなら、わかる人(カスタマーセンターなど)に聞くべきです。
私は、1分かけてもわからなかったら専門家に電話します(時間がもったいないので)
さて、大事なので繰り返します。
説明文を書くなら、説明することについて「よく知っている」必要があります。
というときは、単なる〇〇好きの5倍は「よく知っている」状態でないと、よい説明はできません。
でも大丈夫。
「よく知る」ためには、前回の記事で紹介した「取材活動」が大いに役立ちます。
書籍、雑誌、新聞などを通して情報を集めるうちに、書く本人の知識量も増えていくのです。
②説明文を読む人
→その事柄について知らない人(に対し)
説明文を読む人は、その対象について「知らない」状態です。
というおじいちゃんが、スマホの説明書を読むわけですよね。
説明する人はよく知っている人です。
説明を読む人は知らない人です。
つまり、書き手(よく知っている人)と読み手(知らない人)に、知識・情報量の差があります。
情報量に差があることを大前提として書かなければなりません。
(具体的な方法は、第6回で書きます)
③内容
→定義,情報,価値,仕組み,手順,効果(について)
「説明」は、「何を説明するか」によってさらに細分化できます。
これらの違いを理解して書く必要があります。
それぞれ、必要な要素が違うからです。
焼肉も「カルビ」と「ホルモン」では、焼き方を変えますよね?
あれと似たようなものです。
同じ焼肉だからと言って、何も考えないで焼くと痛い目をみます。
その肉にあった適切な焼き方をすれば、おいしく食べられます。
(第6回では、「内容の説明文」の具体的な書き方を取り上げます。その他の説明文については、需要があれば書きます)
④構成
→わかりやすい構成で,
構成(どのような順番で書くか)によって、わかりやすさに雲泥の差が出ます。
悪い例を示しますね。
こんな説明では、
と思われてしまいます。
次は、良い例です。
冒頭で「概要」を示せば、簡単に理解できる説明です。
「説明文」における構成は、
が基本です。
(他にもあります)
⑤方法
→図,表,具体例など(を用いて説明し)
という言葉があります。
言葉で伝えられるものなんて、たかが知れています。(日々、言葉について考えているからこそ、そう思います)
例として、文字だけの説明を見てみましょう。
文字だけで説明されると、
と思う人も出てくるはずです。
紙や画面に文字が隙間なく羅列されていると、ウンザリする人は多くいるのです。
『サラリーマン生態図鑑』という本は、日本企業におけるハンコ文化を皮肉って説明していますが、図も添えられているので興味深く読めます。
車の説明書も同じです。
下の画像は、ホンダ社のフリードの説明書における『ドアミラー』の操作説明です。
文字だけの説明で、あっさりしています。
一方、トヨタ社のヴィッツの説明は、下のとおりです。
図が豊富なため、見やすく、初心者の人にもわかりやすいのではないでしょうか。
硬い文章こそ図や絵が必要だと思います。
文字だけで書いてあるより、画像があったほうが「読みやすい」&「楽しい」ですね。
「楽しい」は、大事です。
仕事も家事も育児も、「イヤイヤ」やるより楽しんだ方が人生は充実しますからね。
noteはカンタンに画像などを挿入できるので積極的に使うべきです。
⑥目的
→理解・納得・共感(を得ること)
文章には、すべて目的があります。
説明の主な目的は、理解・納得・共感です。
ただ、noteのにおける「説明」の目的には「知的感動」があります。
noteには、知的好奇心を刺激する素晴らしい記事がたくさんあります。
「知的感動」が目的の記事は応用が必要です。ただ、応用は基本を押さえてから実践するのが常道ですよね。
noteに特化した説明の記事は第10回で書きます。
まずは一緒に基本を勉強しましょう。
2.まとめ
説明文を分析した画像を再掲します。
3.次回予告
説明の目的である、理解。
理解するってどういうことなのでしょうか?
次回、知れば知るほど深みがある「理解」という概念について、一緒に勉強しましょう!
👇こちらの記事が収められているマガジンです!