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説明とは?〇〇を知らない人はラーメンを説明できない


ラーメン屋は、ラーメンについて詳しく知っているはずです。



何かを説明する人は「説明という行為の特徴」を詳しく知っているべきです。

特徴を知れば、うまく説明できるようになるからです。



「わかりやすい説明の書き方講座」の3回目です。

5週連続・・・・note公式のマガジンに選ばれています★

【noteの書き方講座】

(1)noteの記事の9割は「説明」です
(2)どうすればうまく書ける?←書く前が大事!
(3)説明とは?〇〇を知らない人はラーメンを説明できない 👈今ココ
(4)「理解できる」ってどんなとき?
(5)文章は一人で書けない!?
(6)ポプラディアは説明名人~「〇〇とは何か」を説明せよ~
(7)具体的に「具体的に書く方法」を説明します
(8)説明に〇〇を加えれば、理解しすくなる
(9)あの作家が39回も実践したこと
(10)noteのコンテストで3回受賞した僕がやっていること


この講座は、

という考えのもと、「よりよい説明ができるようになりたい」≒「よりよいnoteを書きたい」という方に読んでほしいと思っています。


本文:約3000字
5分で読めます🙋‍♂️




1.分析


説明文を分析すると、次のようにまとめることができます。


以下、詳しく述べます。



①説明文を書く人
→ある事柄についてよく知っている人(が)


説明文を書くなら、説明することについてよく知っている・・・・・・必要があります。


Twitterを知らない人はTwitterを説明できません。
ラーメンを知らない人はラーメンを説明できません。


USBを知らない大臣・・・・・・・・・・はUSBについて説明できません。



次のような経験はありませんか?

――――――――――――
(職場でコピー機が壊れて)

A「エラーが出てる。Bくん、直し方わかる?」
B「わからないです。変なボタン押しましたか?」

A「押してないよ。どうすればいいかな?」
B「ちょっとわからないですね・・・・・・」


――――――――――

このやりとりは非効率です。


わからない人・・・・・・に聞いても先に進めません。
問題を早期解決したいなら、わかる人(カスタマーセンターなど)に聞くべきです。

私は、1分かけてもわからなかったら専門家に電話します(時間がもったいないので)



さて、大事なので繰り返します。
説明文を書くなら、説明することについて「よく知っている・・・・・・・必要があります。


〇〇の素晴らしさを記事に書きたいッ!


というときは、単なる〇〇好きの5倍は・・・「よく知っている」状態でないと、よい説明はできません。


でも大丈夫。
「よく知る」ためには、前回の記事で紹介した「取材活動」が大いに役立ちます。


書籍、雑誌、新聞などを通して情報を集めるうちに、書く本人の知識量も増えていくのです。

②説明文を読む人
→その事柄について知らない人(に対し)


説明文を読む人は、その対象について「知らない」状態です。


「孫とビデオ通話したくてすまーとふぉん・・・・・・・を買ったけど、使い方がわからんのぉ」

というおじいちゃんが、スマホの説明書を読むわけですよね。


説明する人はよく知っている人・・・・・・・・です。
説明を読む人は知らない人・・・・・です。


つまり、書き手(よく知っている人)と読み手(知らない人)に、知識・・情報量の差・・・・・があります。




情報量に差があることを大前提として書かなければなりません。
(具体的な方法は、第6回で書きます)


③内容
→定義,情報,価値,仕組み,手順,効果(について)


「説明」は、「何を説明するか」によってさらに細分化できます。



これらの違いを理解して書く必要があります。
それぞれ、必要な要素が違うからです。



焼肉も「カルビ」と「ホルモン」では、焼き方を変えますよね?
あれと似たようなものです。


同じ焼肉だからと言って、何も考えないで焼くと痛い目をみます。
その肉にあった適切な焼き方をすれば、おいしく食べられます。


(第6回では、「内容の説明文」の具体的な書き方を取り上げます。その他の説明文については、需要があれば書きます)


④構成
→わかりやすい構成で,


構成(どのような順番で書くか)によって、わかりやすさに雲泥の差が出ます。

悪い例を示しますね。


こんな説明では、

「ちょっと待って、なんの話?」

と思われてしまいます。



次は、良い例です。

冒頭で「概要」を示せば、簡単に理解できる説明です。


「説明文」における構成は、

❶概要→詳細
❷簡単→複雑
❸既知情報→未知情報

が基本です。
(他にもあります)


⑤方法
→図,表,具体例など(を用いて説明し)


『百聞は一見に如かず』

という言葉があります。
言葉で伝えられるものなんて、たかが知れています。(日々、言葉について考えているからこそ、そう思います)

例として、文字だけの説明を見てみましょう。

【補足】
文部科学省の資料です。
小学校の外国語教育(≒英語教育)について説明した文章です。


『小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック』p12
文部科学省


文字だけで説明されると、

「読む気しないんですけど・・・・・・」

と思う人も出てくるはずです。

紙や画面に文字が隙間なく羅列されていると、ウンザリする人は多くいるのです。

『サラリーマン生態図鑑』という本は、日本企業におけるハンコ文化を皮肉って説明していますが、図も添えられているので興味深く読めます。

アコナイトレコード
『サラリーマン生態図鑑』p71
大和書房/2011年


車の説明書も同じです。

下の画像は、ホンダ社のフリードの説明書における『ドアミラー』の操作説明です。


フリードの説明書(2019年版)
p105


文字だけの説明で、あっさりしています。


一方、トヨタ社のヴィッツの説明は、下のとおりです。

ヴィッツの説明書(2015年版)
p126


図が豊富なため、見やすく、初心者の人にもわかりやすいのではないでしょうか。

【注意】
ホンダ社はトヨタ社より劣っている、ということではありません。
あくまで、例として部分的に取り上げただけで、他意はないです。



硬い文章こそ図や絵が必要・・・・・・・・・・・・だと思います。

文字だけで書いてあるより、画像があったほうが「読みやすい」&「楽しい」ですね。

「楽しい」は、大事です。
仕事も家事も育児も、「イヤイヤ」やるより楽しんだ方が人生は充実しますからね。


noteはカンタンに画像などを挿入できるので積極的に使うべきです。


⑥目的
→理解・納得・共感(を得ること)


文章には、すべて目的があります。

✅広告
例:男の日焼け対策は、コレでばっちり!
→目的は「買ってほしい」


✅意見文
例:歩きスマホは危険です
→目的は「やめてほしい」



説明の主な目的は、理解・納得・共感です。

✅新しく買った冷蔵庫の説明書
→目的は「理解してほしい」

日立の冷蔵庫(RーXGシリーズ)の説明書


✅商品値上げの理由の説明
→目的は「納得してほしい」


✅歩きスマホは、駄目
→目的は「共感してほしい」




ただ、noteのにおける「説明」の目的には「知的感動」があります。



noteには、知的好奇心を刺激する素晴らしい記事がたくさんあります。

「知的感動」が目的の記事は応用が必要です。ただ、応用は基本を押さえてから実践するのが常道ですよね。

noteに特化した説明の記事は第10回で書きます。
まずは一緒に基本を勉強しましょう。


2.まとめ


説明文を分析した画像を再掲します。


3.次回予告


説明の目的である、理解。
理解するってどういうこと・・・・・・・・・・・・なのでしょうか?

次回、知れば知るほど深みがある「理解」という概念について、一緒に勉強しましょう!


👇こちらの記事が収められているマガジンです!


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