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noteのコンテストで3回受賞した僕がやっていること


過去9回にわたって、noteの書き方講座を投稿してきました。


今回は、一つの記事を取り上げ、「こういう工夫をしました」ということを具体的にご説明します。



対象の記事は、次のものです。
(こちらの記事が受賞したわけではありません)


【補足】
※コンテスト受賞の経歴は下記のとおりです。

「#我が家の秘伝レシピwith エスビー食品 」
文藝春秋✕note「#ミステリー小説が好き」特別賞
「#読書の秋2022」note賞


他にもnote公式に選ばれたことが12回あります。



noteの書き方で困っている人、「もっとうまく書きたい」と思っている人のお役に立てたら嬉しいです★


【補足】
途中からあらわれる【参考:第〇回】は、下記の一覧と対応します。


【noteの書き方講座】

(1)noteの記事の9割は「説明」です
(2)どうすればうまく書ける?←書く前が大事!
(3)説明とは?〇〇を知らない人はラーメンを説明できない
(4)「理解できる」ってどんなとき?
(5)文章は一人で書けない!?
(6)ポプラディアは説明名人~「〇〇とは何か」を説明せよ~
(7)具体的に「具体的に書く方法」を説明します
(8)説明に説明に〇〇を加えれば、理解しすくなる理由が必要!!
(9)あの作家が39回も実践したこと
(10)noteのコンテストで3回受賞した僕がやっていること


❶題材(書く内容)の厳選


コミュニケーションには、以下のどちらかの条件が求めれます。

❶役に立つか


❷おもしろいか
※ここでの「おもしろい」は、「笑える」という意味より幅の広い「心を打たれた」「勉強になった」などの知的な感動を含みます。


どちらにも当てはまらないと、人は読んで(聞いて)くれません。
だから、校長先生のツマラナク役に立たない話は誰も聞かないのですね。


note公式マガジンの「今日の注目記事」をご覧ください。

99%が「役に立つ記事」か「おもしろい記事」のどちらかです。




それで、私は今回「おもしろい」の方を狙い、「唐揚げ」を題材としました。

唐揚げという身近な存在について深堀りすることで、おもしろい内容になることを狙ったのです。


【補足】
「役に立つ」「おもしろい」が両立している文章・話は最高です。


❷書き出しの工夫


君の本が第1ページでこの読者をとらえそこなったら、彼はそれを棚にもどし、別の作家の小説を買うことだろう。

『ベストセラー小説の書き方』p108


作家のディーン・R・クーンツの言葉です。
note風にアレンジすると、次のようになるでしょう。

君の記事が1~3行目で読者をとらえそこなったら、彼は「戻る」をクリックし別のクリエイターの記事を読みに行くだろう。


noteには大量の記事があります。
しかし、忙しい現代人にとってnoteを読める時間は有限・・・・・です。
冒頭で心を鷲掴みにしなければなりません。


その方法とは?
いくつかあります。

❶質問型
→あなたはカツ丼が好きか?


❷セリフ型

→「あなたの帰宅が遅い理由、わかっちゃった」


❸謎の提示型
→なぜコナンの映画は今でも人気なのか


他にもパターンはあります。
ご自身が「面白いな」と思った記事のマネをするのがいいかと思います。
3~4パターン持っていると悩まずに書けていいですよ。


どんな書き出しにするにしても、

そこに意図はあるか

が大事です。


上等な寿司屋で「おまかせ」を頼めば、美味しく食べられる順番で寿司が出てきますよね。


寿司屋の大将は明確な意図を持って、「最初の一貫」を出しているはずです。
noteの書き出しも「最初の一貫」と同じであるべきです。


さて、『あなたが「唐揚げが大好き」な理由を説明してみた』の書き出しは質問型にしました。
ただ、一般的な問いかけでなく、

唐揚げ・・・食べ放題:980円」の店

アジの塩焼き・・・・・・食べ放題:980円」
の店があったとします。

あなたはどちらを選びますか?

という答えやすい質問にしました。
読み手が、考える時間をかけず、スムーズに読み進められるようにしたのです。


そうしておいて、

唐揚げが好きな理由・・・・・・・・・を説明できますか?

と、今度は読み手を揺さぶる答えにくい質問をします。
読み手の、

「えっ・・・・・・わからん。なんだろ?」

という知的好奇心を刺激したのです。


❸読み手を意識する


想定する読み手は、絞った方が読まれやすいです。

サラリーマンにおすすめしたい本!

より

30代の子育てパパにおすすめしたい本!

の方が、結局は多く読まれるのです。
ただ、マーケティングに関する下記の本に、


「ターゲットを絞り過ぎないことも大事」と書かれていました。

【※】
かなり大雑把に言い換えています。

この本の著者の一人(森岡さん)は大阪のテーマパークUSJをV字回復させた人です。
「役に立つ」本なので、興味がある人はぜひ。



したがって、今回は18歳~70歳のnoteユーザー、と想定読者を広げめにして書きました。
もっと言えば、noteユーザーという枠をこえて日本人に向けて書きました。


❹集材(ネタ集め)
【参考:第2回】


「唐揚げが大好きな理由」について説明するには、

自分自身が「唐揚げが大好きな理由」

を理解していなければなりません。
(自分がわかっていないことは、説明できないので)


したがって、唐揚げを食べまくって考えました。
書籍も購入したり図書館で借りたりしました。


一番大事なのは、意識を高める・・・・・・ことです。


突然ですが、あなたは今日初めて会った人の服装を覚えていますか?




・・・・・・覚えていませんよね。
(それが普通です)


しかし、「初めて会った人の服装を覚えよう」と意識すれば・・・・・、覚えられるはずです。
意識の力は大きいのです。


「唐揚げが大好きな理由」に対して意識を高めていれば、ネタは集まってきます。

それまでは無意識に接してきた下記のようなものも、ネタになりえます。

✅スーパーにある唐揚げ粉
✅唐揚げ以外の食事
✅テレビのCM

大事なのでもう一度。
意識を高めることは、重要です。


❺理解するために必要な経験
【参考:第4回】


その人は命題Xを経験を通して信じるに至る。

H・ペトリ―


人は経験したことしか理解できません。
したがって、下記のような「唐揚げの”あるあるネタ”」を多く盛り込みました。


✅唐揚げは冷めてもおいしい(弁当の唐揚げはおいしい)
✅ファミチキをおやつとして食べるとおいしい


読んだ人が、「あ~、そう言われるとそうだなぁ!!」と思ってくれることを期待したのです。


❻読み手への配慮
【参考:第5回】


サッカーワールド杯を見ているときに、ふと気づいたこと。


唐揚げとサッカーの"ユーティリティプレイヤー複数のポジションをこなせる選手”は共通項があると、気がついたのです。

ぜひnoteに書きたい!

と、当然思います。


ですが、「ユーティリティプレイヤー」というカタカナ語はサッカーに詳しくない方にとってわかりにくい言葉。


そこで、簡潔に解説を書き、Twitter引用で具体例を示しました。


具体例は、旬な話題・・・・であるワールドカップ日本代表の選手を取り上げました。

❼構成 項目を分ける
(参考:第6回)


唐揚げが大好きな理由を考えた結果、理由は複数あることに気が付きました。


1つの長文で書いてあるより、理由ごとに区切って(項目に分けて)書いた方がわかりやすい
ので、区切って書きました。


【反省点】

今回は理由を4つ書いてしまいました。
記事が長くなって読み手が飽きないか、心配な点です。
3つに割愛する勇気が必要なのですが、今回はできませんでした😨


❽具体例を出す(参考:第7回)


唐揚げの形には個性がある。
この主張を支える具体例を提示しました。



日ごろから唐揚げの写真を撮りためておく「取材」が、功を奏しました。

大事なので力強く主張します。
具体例のない説明は、説明ではありません。


(写真を撮った時点では、この写真を使うかどうかは決めていませんでした。とりあえずネタを集めまくるのが大事!)

❾まとめ


他にも書きたいことはありますが、字数の都合で以上とします。

(noteの書き方講座の連続投稿は、ひとまず10回で終了です)



お付き合いくださった方、ありがとうございました!!
みなさんのスキやコメントがなければ、絶対に途中で投げ出してました😅😱

一人でも多くのことが「私も書ける!」「書くって楽しい!」と思ってくださったら、嬉しいです。


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