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東京装甲少女 EPISODE 0  第6話 【真っ黒い世界】



人類が第2生存都市の地下核シェルターに入り約20年の歳月が流れていた。


大戦を生き延びた少数の日本人<YAMATO>
地下での20年の生活で地下内でも
子を育み社会を形成し人口も増加した。

しかし、この地下核シェルターで生まれ
戦争を知らない世間知らず 
ignorant of the ways of the world と
呼ばれる子たちの

出生比率は何故か8割が女性


という奇妙な数字となった。


そして、現在一番の人口比率を誇るのが、
この10代の少女を中心とした。

Generations of cherry blossoms

 

< G・ C・B >

と呼ばれる少女の世代である。


そしてこの世代は同時に、大戦を生き延びた
世代に必然的に地上へ出た際の戦闘訓練及び、
戦術
及び、【YUKIMURA Heavy Industries 
幸村重工】の生き残りの技術者たちによる

【 E・D・I・O・N 】に対抗するための
戦術新兵器での兵器提供や指導訓練なども
受ける事となった。

また、政府はこの< G・ C・B >と呼ばれる少女たちを軸に新たに公安に新しい部隊を構築した。

公安機動捜査隊 特別装甲機動鎮圧隊


通称【東京装甲少女】

なる部隊だ。


政府がこの組織を編成した理由には、2つあった

先の大戦から冷戦に突入したことで


【 E・D・I・O・N 】からの防衛
としての
組織的に活動できる部隊の構築が第一であったが、

第2に大規模な太陽フレアの影響により地下施設の電力供給が途絶えた時期を同じくして、
地上に繰り出した人々がある事態に遭遇している
事実を看過出来なかったのである。



これは、まだ正式な【東京装甲少女】という

部隊が出来る少し前の話である。



シェイルは訓練を終え、やっとこさ、



さてと、一服と思いながら


廊下を非常階段に向け歩いていた所を、
反対側から来る

同僚であり同期のニンベルに呼び止められた


ニンベル
【 あっ、シェイル、あんたの事、また、
  六泉さんが呼んでた
よ 】


シェイルは、またかよ、あの変態武器ジジイは!
と思いながらも


シェイル
【 おおっ、あんがと~ あとでちょっくら
  LABO覗いてみるわ~】

とすれ違いざまにニンベルの方を向くわけでもなく、後ろ姿のまま、ピースサインで合図し、
非常階段へと急いだ。

シェイルがここに来る前、、、、、。




KANDA街区の自分の道場で修練をしていた時

父が働いていた会社の人間が突然訪ねてきた。


【 政府が優秀な人材を集めているので
  どうかあなたにも是非、参加して欲しい 】

そう、伝えられた。

初めは訳が解らなかったので、断ろうとしたが、
父の事について何か解るかもしれないと思い

志願をした。 

シェイルの父 塩沢 秋水が働いていた会社

【 幸村重工 YUKIMURA Heavy Industries 】


Re TOKYO 6街区「KUDAN」  
政府関係者が多く出入りするオフィス街区に
位置する会社だ。


幸村重工の創立メンバーの、一人だった秋水は、
仕事で帰りも遅い日も多々あったが、
時間の取れる日は、幼いシェイルを連れ、
まさ様の近くの空き地でよく2人で修練をした。

父は強く明るく優しかった。
口が悪くとも厳しく優しい笑顔、タバコの香り、


行く行くは
【 錬命新當流 】の第43代目となり、
父の後を継ぐと決めていた自分に、
父は愛情深く熱心に武芸を教えてくれた。


シェイルは父と母と3人で地上に4歳まで
いたので、



父が多くの門下生に囲まれ、
神田にある【 錬命新當流 】の代々続く
立派な道場で、皆と修練を楽しそうに励んでいた
父の姿を見ていた。


いつも【 錬命新當流 】最強の武芸であり、
この素晴らしい技術を多くの人に伝えたいと、
曇りのない眼差しで笑顔で語る父を、
とても誇りに思っていた。


そして、いつか、
自分も父のこの道場を引き継ぎ【 錬命新當流 】
43代目を受け継ぐものだと信じていた。


だが、

2022年 ロシアから端を発した
ウクライナの進行問題は




平和的解決の糸口が全く見えず、10年近く、
戦争という長く暗い影を世界に残したまま、北朝鮮と韓国の南北戦争のような形の、世界の代理戦争という形で戦況は膠着状態となっていた。

 

人々の戦争や主義への関心は薄れ不当な侵略戦争が終わらない状況が

当たり前なのが平穏の形



であると、いつしか民衆は声を上げる事もやめ、

かりそめの平穏な日々を過ごしていた。



2031年末   


ロシア新大統領ヨハン・ジュゲトロエフ 


が率いたロシアの強硬派 軍上層部のクーデター
により



フーリン元大統領が暗殺されたという


ニュースをTVや街中やSNSで見聞する事が多くなり、遠い国の事だから、私には関係ないと思っていた日本にも、

翌年、


2032年の新年を迎え、


いつもと同じ毎日が来ると思い始め半年が経過した頃から、状況は変わってきた。



街には防災無線の警報やJアラートが

鳴り響いた。


TVを付ければスウェーデン、フィンランド


そしてウクライナに核が投下された

ニュースの映像が繰り返し流されていた。


そんな、ある晩、夜中に寝ている所、突然騒騒しいサイレンや怒号、爆発音人々の叫び声に起こされ、父に抱きかかえられ、神田近くの
皇居の濠の近くの公園まで避難した。



近くに東京消防庁があり、数日間ずっと救急車や消防車やサイレンが鳴り響いていた、自分の家のある方角や周りを見ると夜中だというのに夕方のように


空が真っ赤に染まっていた。




シェイルも幼心にとんでもない事が起こっている事は理解できたが、何よりも恐ろしく父にしがみつく事しか出来ず、ずっと周りを見ない様にしていた。



何日その場に居たのだろう


父と母と疲れ果て、所々、街中で火事があったのだろうと思われる光景を目にしながらも、


自分の自宅はどうだろうかと思いつつ何とか
帰路に着くと。



自宅は無事
だったので少し安堵した所で、


父から近くの道場も見に行こう



と言われたので母を家へ残し一緒に見に行く事に
なった。



父と手を繋ぎ
、2人で通い慣れた道場へ向かういつもの大通りの手前辺りから、

妙な違和感や嗅いだことのない匂い


を感じた。



そして、大通りに面した道場まであと少しという
2人が曲がり角を曲がった

先には、今まで見たことのない光景が広まっていた。


それは、真っ黒い世界だった。




東京装甲少女 EPISODE0  第7話へ続く、、、、、。




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こちらで小説を展開している
東京装甲少女EPISODE-0という作品ですが
物語の初まりのOpening Part から
現在のストーリーまで今の所

【無料公開中】です。


是非、東京装甲少女
という世界観の伝わる
始まりから
お読み頂ければ幸いです。

今後は有料化も予定しておりますので
期間限定の今のうちに
お読みい頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。


ここから、初めのストーリーを読む



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現在こちらで小説を展開している
東京装甲少女という作品ですが、
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https://www.nft.nyc/という展覧会で
展示されました🎊

皆様のご協力を頂きこの度展示して頂く事が叶いましたので
また来年も展示されるのを目指してまいりますのでご協力
よろしくお願いいたします。
ありがとうございました🙇



NFT NYC2024 展示作品


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