東京装甲少女 EPISODE 0 第11話 【救聖軍】
シェイルは父に背負われ、母と共に、北の丸公園で行われていた救聖軍の炊き出しの長い列に並んでいた。
また、救聖軍仕切りで有事の際に国から解放された
北の丸公園公務員宿舎の宿泊の抽選も同時に行われていたので更に多くの人々が公園には集まっていた。
この付近は、皇居や国の重要拠点が多数点在する事もあり、下町上空とは違い制空権を握らせまいと、多くの防衛力を割いていた為、比較的安全ではあったが今まで関東圏は空襲が少なかったが遂に、
本格的に襲撃を受けるようになってきた。
戦禍が広まるに連れ家を失い空襲を逃れ生き残っている人々も、
先の見えない闇の中を不安だけ抱え彷徨っている状況で炊き出しに並ぶ列からは、耳を傾けると
不平、不満、不安
そして様々な声が聞こえてきた、、、、。
炊き出しに並ぶ人々の声
< 政府は何をしてるんだ!!それにアメリカは!!?
俺たちは首都に住んでいるのに、このありさま
じゃ、 これから日本はどうなるっていうんだ >
< 今は北部、東北方面隊も関西方面隊もひどいありさまで自衛隊も東部と西部方面隊しかまともに機能しない状況みたいじゃないか >
< オワタ― !! >
< 俺たちが今まで散々、高い税金を払ってきたのは一体なんだったんだ>
< フフッ、、あのおばさん必死でウケる~ >
助けてください !!
< 上野と秋葉原は火の海らしい、神保町の古書店街も見る影もないみたいだな >
< うるせ~もうどうでもいいんだよ!! >
< 腹減ったな、、、、クソッ!! >
< 我々は神の子です。さあ祈りましょう。 >
< 今の総理大臣て誰?>
< ヨーロッパ方面はもうだめみたいですね >
タスケテヨ !!
< ネットだいぶ前から繋がらん~! >
< お~い!!責任者出てこ~い!! >
< ママ!!足が痛い、、、足が、、!!!!>
< もう何日も何も食べていないんです!!誰か順番を変わって!! >
< 神推し、、、神推し、、、、。>
< はい、残念~!!>
< 軟弱なんだね、、、、。 >
タスケテお願い !!
< 黙っとけ!! >
< 知らん!>
< あっ、おれは大丈夫で~す >
< 韓国も頑張ってたんだけどな、、、、。>
< お前らみたいなのがこの国をダメにしたんだろが、、。 >
< マジうざいんですけど~!!>
< 夢だと言って! >
< インドが撃ったらしいよ、、。 >
助けろよ !!
< 他人だろ? こんなのほっとけよ >
< カエリタイ、、、、。 >
< 若者はすぐこれだからな >
< ねえ、これを持ってると彼氏できるってさ!! >
< 飛んでる戦闘機も大半は無人なんだろ?
E・D・I・O・Nは子供を軍に入れてゲーム感覚で人殺ししているらしいぜ!罪の意識なんてないだろな >
< おい!!あの、ばあさん、高そうなの付けてるぞ!! やるか!!>
< ねえ、お兄さん私の事買わない? >
< おいおい、誰かどうにかしてくれよ~。>
< 中国につけばよかったんだ!!ったく >
ワタシヲタスケテ !!
< あの人カッコよくない? >
< 年寄りは帰れ!! >
< 政治家なんて何の役にも立たないな!!本当に >
< どうせ皆死ぬんだ~楽しくやろうぜ~ ひゃはははっ~ >
< 核を装備してるらしいぞ!! >
< もう、おしまいだ~乙~。 >
<千葉の両親は大丈夫かな~連絡の取りようもないからな~。 >
< 日本万歳!!万歳!! >
< おっ!かわいい~ >
< だめだコリャ、、、NEXT LIFE に期待、、、、。 >
< ラジオ持っておいて正解だったね >
< あの人は私を庇って、、、、。 >
< 誰か~助けて~!!草 >
< 警察が腐ってるなんて、、。 >
< 完全自動のAI兵器も出てきてるってよ。>
オレダケタスケロ !!
< マジか~良い人だとおもったんだけどな~、、、。 >
< 戦争最高ーー!! >
< オギャ~オギャ~!! >
< くっさ!!! マジキモイ!! >
< 結局自分以外好きじゃないんでしょ?あなたは!!>
< 日本オワコン!! >
< これからどうなるのよ私達!! >
< ねえ!!誰か助けて!!お願い!! >
< 自由ってキツイ >
< ば~か!! >
< うるせ~~! >
やめて!!
オネガイ!!
誰か救って
なんで俺が!!
何とかしてくれ!!
死にたくない !!
神様!!
なんで私が!!
お願い!!
ヤメテ!
もういい、、、。
どうすればいいんだ
誰か!!
助けて!!
タスケテ !!
嘘だろ!!
これって現実、、、、?
コワ、、、、、欲、、、、、淵、、、、、色、、、、、、イ、、
、、、、ヤ、、、、、、、、ダ、、、、、、メ、、、、、絶、、、、、
クル、、、、、テ、、、、、、ㇱ、、、、、、、、、、イ、、、、、、、
、、、、、生、私、、、交、、、、、望、、、、、、、、だけ、、、、、、、、、、嫌、、、、、、、、自、、、、、、、、、性、、、、、、助、、ネ、、、、、誰、、、、オ、、、、、、死、、、、、、、、悪、、、、、、、、、、、www金、、、、、歪、、、、、、、、、奪、、、、、、、、、、食、、、、、、草、、、、、、、怖、、、、、、、、、、、、戻、、、、、ん、、、、、、、、、神、、、、、、雑、、、、、、本当、、、、、、、、な、、、、、、、、、で、、、、、、、、、、、エ、ぜ、、、、、、ロ、、、、、、陰、、、、、、、、哀、、、、、、、、、汚、。
秋水は虚ろ気な表情で様々な人々から発せられる、感情や情報や音を、聴覚で聞き流し、、、、、。
そして無感情な廃人のように1点を見つめこう繰り返し呟いていた、、、、。
【 力が欲しい、、、、
力が、、、、、
力が、、、、、。 】
おんぶをされていたシェイルは列に並ぶ最中ずっと、秋水がボソボソと呪文を繰り返すように独り言を言っていたので、
とても怖かった
が何日も空腹のままだったので
正直、父の精神状態よりお腹が鳴る音を止める方が彼女には最重要課題だった。
それに時恵がいつ来るのかと初めの方は秋水に問いかけ確認していたが、
話しかけても全く返事のない父に対して、どうやって接していいか、
わからなくなってしまっていたというのがシェイルの本音だった。
秋水にとって、時恵を助けられなかったことや、今まで普通に行っていた
弱い者を助ける事の出来ない、葛藤、自分こそ弱い者だと認識した無力感、
そんな今までの常識や倫理観が通じない世界は、
今まで曲がりなりにも折り合いを付け自分の正義を貫いていた父にとって、本当の意味での地獄であったのだと思う。
【 力のないものは去れ!! 】
父にとってそんな日々を突き付けられる毎日だったのだと思う、、、、。
だが、そんな最悪な状況の中でも
嫌な事ばかりではなかったのは救いだった。
心身共にヘトヘトな状況の中、列を何時間も並んでいたところ
父が救聖軍の炊き出しのメンバーらしき人に声を掛けられた後
運良く食事にありつけ、個室を与えられ布団に眠れたのである。
温かい食事に、久々のお風呂、そして、清潔な布団、着替え、
今まで当たり前だった事が、最高の物であり体験だったのだなと、
改めて気づき母も自分も生まれた喜びを感じられる至福の時間だった。
だが、父は、そんな不意に訪れた幸せな食事の時間の最中も、お風呂の時も
ずっと浮かない顔のままだった。
少し気になったが、父も色々あって疲れているのだろうと母が言っていたので、ふかふかの布団に包まれぐっすりと眠ればキッと朝には嫌な事も忘れ
いつもの父に戻るだろうと聞いていたので。
安心して3人で布団を川の字にしてその日は皆、床に就いた。
しかし、朝起きると、
右端の布団に寝ていた秋水の姿はどこにもなかったのである、、、、、、、、、、、。
こちらで小説を展開している
東京装甲少女EPISODE-0という作品ですが
物語の初まりのOpening Part から
現在のストーリーまで今の所
【無料公開中】です。
是非、東京装甲少女
という世界観の伝わる
始まりから
お読み頂ければ幸いです。
今後は有料化も予定しておりますので
期間限定の今のうちに
お読みい頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
ここから、初めのストーリーを読む
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現在こちらで小説を展開している
東京装甲少女という作品ですが、
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作品があります。
そしてその作品が
2024年4月に行われましたNYCで大規模開催された
https://www.nft.nyc/という展覧会で
展示されました🎊
皆様のご協力を頂きこの度展示して頂く事が叶いましたので
また来年も展示されるのを目指してまいりますのでご協力
よろしくお願いいたします。
ありがとうございました🙇
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