東京装甲少女 EPISODE 0 第3話 【 核心 】
つかさはKANDA闇市で多くの店を回った。
目当ては「武器」だ。
だが、今回も武器マニアの彼女が求めるものは
在りそうになかった。
「嶋田つかさ」 彼女が武器マニアなのは、
兵器開発のトップメーカー企業に勤務する
父の影響だ。
彼女の父「六泉」は、 友花里の父と同じ
「幸村重工」会社創設の初期メンバーであり、 エリート研究員である。
【 幸村重工 YUKIMURA Heavy Industries 】
所在地:Re TOKYO 6街区「KUDAN」政府関係者が多く出入りするオフィス街区に位置する。
国防に関する兵器開発を担う企業であり、
防衛省のお抱え企業だ。
六泉は、初期メンバーにも関わらず、
【 私は役員などにはなりたくない、生涯現場で
研究だけ出来れば十分だ 】 と言い、
重役の座を蹴り、来る日も来る日も、LABOで
いつも研究ばかりしている謂わば変人であった。
金や権力に興味はなく、自宅は会社から社員に用意される一般的な社宅。
自宅に帰ることも少なく、稀に帰ってきても
部屋の資料を取りに来る程度だった。
そんな父だったが、 毎年つかさの誕生日には
分厚い図鑑や資料を送ってきてくれていた。
つかさも、本来年頃の娘であれば色恋沙汰にしか
興味ないところ、やはり変人の子供は変人という
事もあり、 その分厚い資料を毎年読み漁って
いた。
最終的には、父の部屋のPCのパスワードを
解読し、無事にPC内の全ての資料に目を通す
という妥当な路線で今に至る。
今の所、彼女の「青春の楽しみ」は、
旧大戦で使用された武器などを蒐集し、
解剖・分解・再構築することになった。
そんな武器マニアのつかさは、多くの出店を
回った後、
「最後はあのアカハナのおっちゃんの所でも
行ってみるか~、どうせ何もないだろうけど
ね~」と思いながらも、
ダメ元でいつもの露店主の店を訪れることにした。
つかさ
【 まいど~ 】
つかさは軽く挨拶を済ませると、店主に
目もくれず、商品を物色し始めた。
アカハナ
【 おおっ!!あんたか~また来たのかい? 】
つかさ
【 どう?何かいいの入った~?
おっちゃんまた飲んでるね~
そんなに飲むと体に悪いよ 】
アカハナ
【 うぃ~っく、いいんだよ~俺には
これぐれぇしか、 楽しみがねーんだから
ほっといてくれや
お嬢ちゃんだって好きな物やめろって
言われてもやめられないだろ? 】
つかさは、酒臭い店主の吐息に嫌な顔をしながらも品定めを続けて質問に答える。
つかさ
【 まあ、そうだね、私も大戦前の昔の武器を
集めてるけど、お母さんにそんなガラクタ
捨ててこい!って言われるけど、
無理だからね~
でも、最近はここに来ても大体同じもの
ばっかで、本当にガラクタばっかじゃない? ねぇ~何か新しいの入んないの? 】
酔っ払った店主も少しバツの悪い顔で、
アカハナ
【うぃ~っく、ガラクタって、
そりゃあないだろお嬢ちゃん!
でも悪いな~、最近はわしらあんま
「赤市」やらないから、実際の所、
新しいの仕入れ出来んで困ってるんだわぁ~ また来てくれや、うぃ~っく】
と酒を煽りながらつかさの話に応答した。
つかさは、物色していた商品の手を止め、
静かな眼差しでアカハナにに問いかける。
つかさ
【ねぇ~おじさん、赤市ってなに?】
アカハナは、鋭いつかさの目つきに
ビクっとして!
我に返り慌てて答えた。
アカハナ
【あれっ!!いや、その、なんだ?!
いけね~!言ったかな俺?
お嬢ちゃんは知らねぇ~のか、
参ったな、今の忘れてくれや~】
とアカハナは明らかに核心を突かれ、焦った表情をしている。
つかさは、捉えたと言わんばかりに、さらに強引にアカハナに問いかけた。
つかさ
【おじさん!!ねぇ~アカハナのおじさん!!
赤市ってなんなの?!!
ねぇ~!!っおじさん!】
と周りに、わざと、聞こえる大きな声で問答をしたのでアカハナは、たまらず、
アカハナ
【し~っ!だめだよそんな大きな声でそういう話
しちゃダメダメ!!】
とつかさの口元を覆った。
アカハナ
【嬢ちゃん あんた、
R・S・P・S 2の学生さんだろ?
ダメだよ!!ここはそもそも危ない奴らが
ゴロゴロいる闇市なんだから!
学校でも禁止されてるはずだろ?
全く帰った帰った~】
アカハナは、酒瓶の液体を飲みながら、
しっしっと邪魔者を追い払うように、
手で追い返し、つかさにそっぽを向けた。
つかさは再度、大きな声で話し出す。
つかさ
【おじさん!!ねぇ~おじさん!!
赤いちっで、、、、、、、、、】
アカハナは、怒り心頭で、咄嗟に騒ぎ立てた
つかさの口元を再度覆う。
アカハナ
【わぁ~ったよ!わぁ~った!!
うるせ~な!!ったく!!わぁ~ったから
渡すから!静かにしろや!!】
怒声に諭され、勝利したつかさは静かにすることにした。
アカハナは半纏の裾から
「とあるもの」をつかさに渡した。
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物語の初まりのOpening Part から
現在のストーリーまで今の所
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是非、東京装甲少女
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始まりから
お読み頂ければ幸いです。
今後は有料化も予定しておりますので
期間限定の今のうちに
お読みい頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
ここから、初めのストーリーを読む
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また来年も展示されるのを目指してまいりますのでご協力
よろしくお願いいたします。
ありがとうございました🙇
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