雑記51 読書メモ: ドストエフスキーの罪と罰、チャプター数の記入、比較的短い記事
雑記51 読書メモ: ドストエフスキーの罪と罰、チャプター数の記入、比較的短い記事
目安文字数 1000
■1 チャプター数の記入という手法
最近、自分が他の本(罪と罰ではない本) を読んでいるときに、自然発生的に行うようになった読書の手法がある。
大したものではないが、自分としては効果を感じていて関心を強めているので、それについて書く。
本のすべての見開きページに、自分にわかりやすいようにチャプター数を右ページの上の中央に鉛筆で書き込むと言うものである。
罪と罰の本に対しても同じことを今行っている。
こうした作業を行うと、自分の頭の中が整理される感じを感じる。
今まで大きな塊の中で、一体どこに自分の印象的に思ったシーンが一致しているのだろうということが漠然として全然把握できなかった。
チャプター数を書いておくと、自分の印象的に思ったシーンが、全体の中のどのあたりに位置しているのかが、前よりも明瞭に頭の中に記憶されていくようになっていく感じがしている。
路線図を記憶しておくことに似ている気がする。
色々な駅をめぐる時に、路線図を頭に入れていると、都度現在地がわかる。わかると、後になっても思い出しやすい。
現在地がわかると、何かと意欲を持ちやすくなることもある。
■2 罪と罰の 全体の構成
罪と罰は、大きい6章(大チャプター6つ) とエピローグで構成されている。
それぞれの大チャプターは、例えば、3章(大チャプターの三つ目) は、3-1 から 3-6で構成されている。
■3 罪と罰の いくつかの場面の チャプター数についてのメモ
①
ポルフィーリイ、ロージャ、ラズーミヒンの3人で論争や言い合いが発生するシーンは、例えば、3-5 である。
チャプター3-5
②
ソーニャが盗みの疑惑を押し付けられて騒ぎが発生するのは、5-3 である。
ルージンが策略を巡らし、レベジャートニコフによる証言によって、事態は大逆転となる。
チャプター5-3
③
ソーニャが5-3の騒ぎから解放され、ロージャと二人になって、ついにロージャの為した所業に気付き、愕然とするのは、 5-4 である。
チャプター5-4
ずいぶんと、チャプター表記によって頭が整理されるのを感じる。
この手法を、罪と罰以外の、白痴、未成年、カラマーゾフの兄弟、作家の日記、などにも応用してみたい。