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雑記70 手紙1 : ル・シャンボン村の歴史と物語、ダルマゾ氏・ラグビーのスクラムコーチの話、

雑記70 手紙1 : ル・シャンボン村の歴史と物語、ダルマゾ氏・ラグビーのスクラムコーチの話、

文字数 2600ほど



■はじめに


北野さん、南です。僕は今、いろいろと北野さんと話したいトピックが蓄積しています。

頭や心の中に、話題にしたいと感じている材料が多く存在していて、それらが渋滞を起こしています。
賑やかで良いような気もしていますが、ものぐるしいような感じもしているので、適度にそれらを外に排出して行けたらいいなと言うことを思っています。


それらについて、大雑把な概要のようなものだけでも、事前にこうした簡易な手紙にて少しずつ触れていけるといいな、と思ってこうしてメールをしています。




■1    ル・シャンボンという村について

僕が最近気になって何度も頭の中で考えているのは、フランスの「ル・シャンボン」という村のことです。
正式には、ル・シャンボン・シュール・リニョンというようです。
(僕としては、シュール → スュール の表記の方が良いのでは、と素人目に思っています。)


僕はこの村のエピソードを、物理学者のフリーマンダイソンの本の中で初めて知りました。
「叛逆としての科学」という本において読みました。叛逆としての科学の、119ページから4ページにわたって記述があります。

第二次世界大戦中に、フランスがドイツに全土を征服されていた時に、この村において発生したドラマ、出来事についての話です。

その物語はドキュメンタリー映画にもなったそうです。おそらく、シビアな内容が多く、気軽で気楽な視聴の対象ではなさそうに思いますが、僕はどこかで機会を得られたら視聴してみたい、という気持ちを持っています。




簡単に概要を言えば、第二次大戦中の非征服者側の立場となったフランスの小さな村が、終始、非暴力、非戦闘的な方法によって、武力において圧倒的に上位の相手に対して、一貫した意志の力によって、自分たちの曲げたくない信条を守り抜いた、という具合の物語です。

さきほど、話に出した映画は、その村で、本来であれば命を失っていたのではないかと思われる子供が、成長して大きくなり、自分の出自の村の物語を詳しく取材し映画にした物のようです。1987年制作の「精神の武器」というドキュメンタリー映画のようです。
(制作は、ピエール・ソヴァージュ)

300ページ強の本の中のわずか4ページの記述ですが、僕はそこから強い印象を与えられました。
最近、この村の物語のことが頻繁に頭に浮かんでくるもので、そのことについて今度、北野さんとお話できたらと思っています。




■2    スクラムコーチ  ダルマゾ氏について

僕が最近、他に興味を抱いているのは、ラグビーのエディージョーンズ監督のサポートメンバーとして、スクラムコーチを担当していたダルマゾ氏、ダルマゾさんという人のことです。

2023年以降の再度の日本代表のヘッドコーチ就任後、このダルマゾさんという人がチームに加わっているかどうかは僕には分かりません。

2015年のラグビーワールドカップを目指す日本代表チームには、少なくともサポートメンバーとして加わっていたようです。




エディーさんのある本を読んで、僕はこの人について、ラグビーのスクラムに対して異様な情熱を持った奇天烈な風変わりな人、と言う位の印象を持っていました。

つい最近、エディーさんの自伝を読んでいるときに、エディーさんとこの人の出会いの場面が描写されていて、それを読んで僕は強い感銘を受けました。




このダルマゾさんと言う人の、異様と言っていいようなスクラムに対する情熱は、彼の不治の病が大きく関わっているということを知りました。

病がなくても、もともと風変わりな人だったのかもしれませんが、病の存在が、彼に、より強い、切迫した趣のあるエネルギーを与えていると例えば説明して良いように僕は文章を読んでいて感じました。


彼は自分の病のことを「フィアンセ」と呼んで、「自分にエネルギーをもたらす最高で最大のパートナーだ」と言うような意味のことを語っています。
400ページ位はある分厚い本の中の、わずか4ページか5ページ位の描写ですが、エディーさんとこのダルマゾさんの出会いの場面は僕につよい印象を残しました。





付け足せば、エディーさんも、正確な年号は今言えませんが、確か脳梗塞になって、闘病時期があり、そうした経験が持っているエディーさんが、このダルマゾさんの話をどういう心で受け取ったのかということについて、読者の側から推し量ることは自分にとって意味深く興味深いことのように感じます。

さらに1つ付け出せば、エディーさんが、お気に入りの本だとしてあげている「モリー先生との火曜日」は、モリー先生のALSの闘病生活が大きなテーマになっていますが、脳梗塞の闘病経験を持つエディーさんが、この本をお気に入りの本として推薦しているという事は実に意味深いことだと僕は感じています。





■さいごに


思いつくことを列挙していくうちに、だんだん文字数がかさんできたことを感じています。

今回述べたことの中で、フランスのル・シャンボンという村のこと、ラグビーのエディージョーンズさんのサポートメンバーのスクラムコーチ、ダルマゾさんの事は、自分の頭の中に頻繁に思い浮かんできていて、話題として触れておきたい、と思っていたので、今回部分的に触れることができて、手紙を書く前と比較して、少し気が済んだような気がしています。
それでは、また連絡いたします。




■参考1  ル・シャンボンについて


Chambon sur Lignon Survivors シャボン村の生存者
↑ おそらく原題
(シャンボン・スュール・リニョン・サヴァイヴァーズ)

「精神の武器 ソヴァージュ」で検索したところ、四つほどのWEBページがヒットしましたが、海外英語or仏語ページの機械翻訳を載せたもので、豊富な情報があるとは言い難い状況でした。



■参考2    ダルマゾ氏についての2015年の記事

ダルマゾ氏 →  マルク・ダルマゾ


ダルマゾ氏についての2015年の記事
時事ドットコム
https://www.jiji.com/sp/v2?id=20150904rugbywc_19


ダルマゾ氏についての2015年 Yahooニュース 松瀬学氏の記事
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3ee893a8a330706f628a3367cc8b9688d41dfa62







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