大森 武

情報科・数学科教員にして作家・旅人・芸人

大森 武

情報科・数学科教員にして作家・旅人・芸人

マガジン

  • 考え方の作法

    時代が大きく変わるとき、必要なのは「考える」こと。いま哲学ブームがふつふつと起きつつある。

  • アジアの風

    近代文明が西洋文明で、それが行き詰まっているとするならば、打開するのはアジアかもしれないな。

  • 学び方の彩り

    日本語で考え、英語で議論し、機械語で実現する。これが今どきの読み・書き・そろばんだろうと思うのです。

  • 統計とプログラミング

    統計の勘所とプログラミング的思考、そして数学の使い道について。「統計+数学+プログラミング=人工知能」と捉えよう。

  • お金と未来

    資本主義が限界に近づいてきて、これまでとは全く違う未来が開こうとしています。構想しながら備えましょう。

最近の記事

哲学対話 と お笑い と 即興インプロ

 最近私は、次の3つのことに熱を上げています。実践しながら学んでいるつもりです。  バラバラに手を出しているように見えるかもしれませんが、私としては全部つながっています。この3つに共通するのは、 それぞれ補足すると、  もう1つ、哲学対話とお笑いと即興インプロに共通の価値観があります。それが失敗。そしてそれはAI時代の価値観でもあります。今どきの新しいものは失敗から生まれるからです。  昨日は即興インプロやって、今日は哲学対話やって、そして明日 お笑いのステージ に立ち

    • R-1のステージに立つ

       R-1グランプリ(1回戦)のステージに立ちました(2024.11.05)。どの話をしようかをずっと考えていて、当日の朝になってやっと腹が決まって、ということは前日の夜の時点ではドタキャンという言葉が頭をよぎる中で、でも甘えちゃダメだと自分に言い聞かせながら、なんとかやり切りました。  M-1とR-1あわせて4回目ですが、毎度毎度ギリギリで動くようになって、悪い癖と思いながらもそれが今の私です。  最終的にやったネタが「ガリレオ裁判、実況中継(Ver.2分)」です。元々 3

      • ガリレオ裁判、実況中継(Ver.2分)

         突然ですが、400年前の話をします。実は私、ガリレオ裁判を傍聴してたんですよ。というわけで、今から再現しますね。教会がガリレオに尋ねました。  ここでガリレオ困っちゃうんですね。そして、ひとこと言いました。  なんて言ったか、分かりますか? その部分だけは裁判記録に載っています。ガリレオはこう言ったんですよ。  おいおい、説明せーよ! 「日の出ってなに?」って聞いているんだから、答えてよ!  質問は続きます。教会が聞きました。  ここでガリレオ、完全にフリーズです。で

        • 哲学対話に対する自分の立ち位置を考える・感じる

          参加者4名 10/31(木)15:30〜16:40  最近は当日朝もしくは前日に出てくれそうな人にメモ書きした紙を配るようにしている。その日の朝に次のようなものを配った。中間試験を挟んで3週間ぶりの哲学対話だ。  意識に上がらない(無意識=潜在意識)ものを感じ取りたいと私は考えていた。実はその前に具体的な内容を記したもの(↓)を作ったのだが、参加者が準備して臨むのは逆効果のように感じたので、あえて伏せた次第である。  このようなやり方は私にとって初めてで、参考にした経験

        哲学対話 と お笑い と 即興インプロ

        マガジン

        • 考え方の作法
          7本
          ¥1,000
        • アジアの風
          8本
          ¥1,000
        • 学び方の彩り
          9本
          ¥1,000
        • 統計とプログラミング
          9本
          ¥1,000
        • お金と未来
          6本
          ¥1,000
        • 感じる科学
          9本
          ¥1,000

        記事

          手作りハロウィン・パーティー

           今からちょうど12年前の今日、家でやったハロウィン・パーティーの記録です。  日曜日(2012.10.28)、ウチでハロウィン・パーティーをやった。発案者は、娘と仲良し女友達、あわせて4人。全員小学4年生だ。  ボクと妻は、スポンサー 兼 アシスタント。娘に言われるままに、買い出しに行ったりサポートしたり。数日前から女の子4人でウチで準備・練習した。  かぼちゃの表面は硬かったが、中はスカスカで、表面に包丁を刺せば、切るのはそれほど難しくなかった。玄関に置いたら通学中の

          手作りハロウィン・パーティー

          反抗期宣言

           俺、しばらく反抗期やるから。3日でやめるか、数年続けるか、それは分からんけど。  これまでちょっと大人し過ぎた。よっしゃ、反抗期やる。放っておいてくれ。見守っていてくれ。

          反抗期宣言

          高2理系に告ぐ

          ◇ 高2理系は修行だと思え。 ◇ 細かい議論を楽しもう。 ◇ 今さら人に教えてもらおうなんて思うな。  今年度、高2理系数学を担当して半分を過ぎたあたりだが、生徒たちに伝えたいことをまとめてみた。  できることなら4月初っ端にデカい声で言いたかったな、と今になって思う。明日から2学期の中間試験。

          高2理系に告ぐ

          あと1つ言え

            ◇ ヘリクツでもいいから、理屈を言え    ◇ ウソでもいいから、理由を言え    ◇ 間違っててもいいから、説明しろ    ◇ 言葉にならなくてもいいから、口に出せ    ◇ ハッタリでもいいから、あと1つ言え 1つ目はネットで見かけた言葉。 そこからの類推で2つ目と3つ目と4つ目が出た。 他に何かないかなぁと考えて、なんとか「あと1つ」出した。 この心意気で note に挑む。

          あと1つ言え

          寄り添う(レゴを使って哲学対話)

           レゴ・ブロックを使って哲学対話にリアル(対面)で参加した。勤務校では私がファシリテートすることが多いが、この日は私が外へ出て、一人の参加者として参加した次第である。(ダイナミクス・オブ・ダイアログ 2024.10.12)  テーマは「寄り添うってなんだろう?」。参加者は主催者を入れて、4人。始めに主催者からこう(↓)言われた。  要するに、何はともあれ「どんどん創ろう」ということらしい。そうして出来上がった、はっきりした意識の下に創ったとも言えない作品について、後追いで言

          寄り添う(レゴを使って哲学対話)

          「がんばる」(哲学対話)

          参加者4名 10/10(木)15:30〜17:00  最近は当日朝もしくは前日に出てくれそうな人にメモ書きした紙を配るようにしている。その日の朝に次のようなものを配った。  その日は他の行事とぶつかってもいたので、みんなでお題を持ち寄るのはやめにして、私の方から3案出しておいた。「正論 or ひらめき or がんばる」 お題を決める  4人が集まって、挙手で投票したところ、「正論0票、ひらめき1票、がんばる3票」となって、この日のお題は「がんばる」に決まった。 イメ

          「がんばる」(哲学対話)

          ▽ 問いを立てる・問いを深める

           2学期が始まって、文化祭まぢかでもあって、生徒たちも私もバタバタ慌ただしい。1学期の放課後に希望する生徒たちと哲学対話をやってきたが、こんなときでもやっぱりやりたい、哲学対話。  そこで、時間が無くても無いなりに出来そうなやり方として、こんな流れ(↓)を考えました。 ☆ お題を決めて「問いを立て」、お互いに質問しながら「問いを深める」  もう少し詳しく言うと、こう(↓)なります。  見ての通りで、答えは出しません。問いを出して終わり。でも、このやり方が中途半端なものだとは

          ▽ 問いを立てる・問いを深める

          文化祭について言いたいこと(哲学対話)

          参加者7名 10/03(木)15:30〜17:00  うちの学校の文化祭、興風祭と称します。それが終わって、後始末も終わった翌日に、さっそくやった哲学対話。お題は「興風祭について言いたいこと」。参加者は高校2年生。たまたま今年、私が授業を担当している学年で、文化祭でも中心となる学年だ。  最初からフリーで話すと話題がどんどん変わっていきそうだったので、あらかじめ次のように伝えておいた。  では、始めましょう。 興風祭でビックリしたこと まさか自分が泣いたりすることは

          文化祭について言いたいこと(哲学対話)

          なみえディスカバリーツアー

           福島県の浜通り、双葉郡の浪江町を発見するツアー「なみえディスカバリーツアー」(2024.9.21〜22)に参加した。2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原発事故の被災地だ。町民全員が避難して2017年に市街地の一部が人が住めるようになったものの、まだ多くの場所が人が住めない場所(帰還困難区域)とされている。震災前の人口2万人に対して今住んでいるのは2千人ほど。1泊2日の行程で考えたこと・感じたことを書いてみます。 日本の地方の多くで人口減少・流出・少子化・高齢

          なみえディスカバリーツアー

          「いいね!」(哲学対話)

          参加者2名 9/25(水)15:30〜16:30  この日の参加者は私を入れて2名。文化祭3日前というタイミングを考えれば納得の数字ではある。ところで、1人では出来ないことでも、2人いれば出来たりする。だから、2人で哲学対話した。 お題を決める  参加者2名から1つのお題候補「いいね!」が出た。自動的にそれに決まって、話し始めた。文化祭直前にふさわしいお題だと我ながら思う。  ところで、なぜお題「いいね!」を出したのか? ここ数年、文化祭でYouTube動画配信などオン

          「いいね!」(哲学対話)

          「潤い」(哲学対話)

          参加者4名 9/19(木)15:30〜16:30  文化祭前の慌ただしい中で、やっぱりやりたい哲学対話。今週も1時間限定でやることにした。上のメモをあらかじめ配っておいた。  時間が無い中で、これまではやってこなかった新しいものを1つ組み込んだ。「振り返り」だ。1時間のうちの最後の10分間で、その日に心に浮かんだことや思考回路を言葉にして、共有する。  時間通りに集まったのは私ともう1人の合わせて2人。2人で時間通りに始めて、10分経過後にもう1人(生徒)が加わって、終了1

          「潤い」(哲学対話)

          開けるな!物語(お笑い編)

           今日は、昔話を語ります。(絵本を開く)  では、いきますよ。まずはじめは、 鶴を助けた男の話 えっ、言いつけ守っちゃったの!? そこで終わるの、この話?  いや、そんなことより、襖を開けてあげてよ。その方が良かったんじゃないのかなぁ。。。  続いて、 亀を助けた男の話 さっきのは「鶴を助けた話」、今度は「亀」ね。  「開けるな!」と言っても、結局誰かが開けちゃうんだろうなぁ。  まぁ奥さんにしてみたら、旦那が何処ほっつき歩いてたんか、気になるわな。でも、おばあさんに

          開けるな!物語(お笑い編)