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▽ 問いを立てる・問いを深める
2学期が始まって、文化祭まぢかでもあって、生徒たちも私もバタバタ慌ただしい。1学期の放課後に希望する生徒たちと哲学対話をやってきたが、こんなときでもやっぱりやりたい、哲学対話。
そこで、時間が無くても無いなりに出来そうなやり方として、こんな流れ(↓)を考えました。
☆ お題を決めて「問いを立て」、お互いに質問しながら「問いを深める」
もう少し詳しく言うと、こう(↓)なります。
お題を決める:
お題を持ち寄って、みんなで(話し合ったりジャンケンしたり)1つ選ぶ。
イメージを膨らませる:
その言葉を使う場面、思いつく情景、他の言葉と比較、ポジ面・ネガ面、…
問いを立てる:
自分の思いを「疑問文?」にして、お互いに発表して、お互いに問い合う。
問いを深める:
先の「疑問文?」を書き換えながら、1つか2つくらいに集約していく。
見ての通りで、答えは出しません。問いを出して終わり。でも、このやり方が中途半端なものだとは私は思わないのです。問いが立てば、そこに答えも一部含まれるでしょう。明文化された答えは無くても、答えよりも問いの方が重要だということもありそうです。また、問いがあれば、いつだってその先を考えられます。
まぁやってみよう。制限時間は1時間。・・・そんなことを言いながら、週1回のペースで文化祭直前まで3回続けました。各回のお題は、
▷ 盛り上がる
▷ 潤い・潤う
▷ いいね!
話し合ったりジャンケンしたりしながら、結果的に文化祭に関連するようなお題が多くなりました。
さて、やってみてどうだったかと言うと、1時間ではなかなか「疑問文?」を書き換えるところまでは行きませんでした。それでも1時間やれば「自分を覆っている固い殻にヒビが入った」ような感じ、と言ったらいいでしょうか。ヒビから中を覗けば、うっすらと何かが見えるような、見えないような。これが1時間の成果です。
あともう1時間やれば、殻が砕けて、自分の考え・感情・ものの見方がさらにくっきりと見えるんじゃないか、そんな気がしました。この場の勢いで語ってよいなら、あと1時間やれば、参加者みんなが「丸裸にされた」んじゃないかと、そんな想像力も働きます。
対話の具体的な内容は上のリンク先を見ていただきたいのですが、私が今回やってみて、このやり方もいいなぁと思っています。どういう点が良いかと言うと、
・「問う」ことの大切さを実感できる。
・「答え」よりも「問い」の方が制約が少ないので、出しやすそう。
・1時間という時間制限のために、割と効率の良い対話ができている。
など。今は文化祭も終わって、さて次はどんなふうに哲学対話やろうか、あれこれ思いを巡らせているところです。