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自己啓発本について

自分の知識の無さを棚に上げて語ってます。偏見多め

先日、こちらの記事を書いて再確認したが、ビジネス系の本をいくつか購入して読み切らずに放置している。

いわゆる自己啓発系の本だ。僕は自分の能力を高めることが好きなのでタイトルに惹かれてよく何らかの本を購入をしている。悔しいが、まんまと編集者の術中にはまっている。その前提が間違いかもしれないと気付かずに。

大学の頃はこの手の本を読むことはなかった。読んでみようかなという気持ちが芽生えたのは社会人になってからだ。タイトル買いをする場合が多かったように思う。

当時はこのように考えていた。

「(僕が知らない著者の場合の方がほとんど)どこの誰かもわからない人が
書いた本だけど、何かしらの実績があって本を出しているのだから何か学べるものはあるだろう。ただ、主観もかなり混じってるし、本人の努力と運がどれくらいの割合なのかわからないから、再現性とかどんなもんなのこれ。」

ぐらいの(少し)穿った見方をしていた。成功体験みたいな本が多かったのかな。で、大体は途中で飽きて最後まで読み切れない。

その後は、まあ決めつけるのは良くないし、面白い考え方や自分の得るものがあり、能力の向上につながるかもしれないと考え、別の自己啓発系の本を年に何冊か購入するようになった。だが、こちらも途中で飽きて最後まで読んでいない。

今現在は、上に書いた自己啓発本を初めて読んでみようかなと思った当時の穿った気持ちに再度逆戻りしている。

僕は昔から自己流で物事を考える癖がついていると思われるので、残念ながら素直に人の教えを受け入れる頭になっていないと感じる。

根本のところで人を信用していないのかと少し悲しい気持ちにもなる。

例えば「ビジネスで成功する秘訣」というタイトルの本があったとしよう。
何をもって成功とするのかが曖昧だが、わかりやすそうなものだと、メディアに顔を出し、年商〇〇億の社長がその本の著者だとする。

著者は誰に向けて何を伝えようとしているか。自分の成功/失敗体験を多くの人に知ってもらいたいだけかもしれない。

自分より少し前の段階にいる人にピンポイントでアドバイスをしようとしているのかもしれない。

どこかの誰かが自分の本を読んで少しでも得るものがあればいいなと思っているのかもしれない。

色々と理由はあるだろうが、自己啓発系の本はドヤ顔で自分の知識をひけらかしているような感じを受けるものが多い気がする。僕がひねくれているだけだろうか。

自己啓発本の印税だけで暮らしていけるようなヒットを出すことはまずないと思うので、名が知られていない著者だと売名行為とか自己顕示欲的な意味合いが本を出す理由だと僕は考えている。別にそれが悪いとは思わない。

自己啓発系の本を出すような人で、他人に自分のノウハウを何の打算もなく伝えようという人はほとんどいないのではないかとも思う。

また、内容が自分に入ってこないのは、何というか相手の顔が見えてこないからなのかなと感じる。そういった本はタイトルも中身も覚えていない。

僕が今年読み切った本の中に、自己啓発本といってよいのかはわからないが「仕事の思想 なぜ我々は働くのか:田坂 広志 (PHP文庫)」というものがある。

こちらの内容は今の僕には理解できなかったが、著者の想いや意思(熱意)というものが伝わってきたので、読み切ることができた。

他にもnoteのベストセラーの記事に下記の本が紹介されていたので購入して読み切った。

「ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律:堀元見
(徳間書店)」

こちらはビジネス書間の矛盾点などを揶揄する感じの内容だったのでサクッと読めた。

その中で僕が印象に残っているのは、コンサル出身の人の本は「やたら図が多い」「フレームワークという言葉を連発する」「すぐロジックツリーで問題を分解させたがる」というものだ。

特に僕はフレームワークが何なのかをよく目にするものの未だに理解していない。ある程度知られてそうなものだとPDCAサイクルやMECEがある。このあたりはまあわかる。

なぜしっくりこないのかを考えると、おそらく僕が専門職の業務をしているからだと思われる。専門職といっても色々あるだろうが。

僕は建築系の設計職に就いており、業務内容がある程度具体的である。
フレームワークを使いまくるのは、まだ具体化されていないもう少し上流の工程とかコンサルのような幅広い分野に携わる業種だと考えられる。適切なタイミングで適切な対象に使えば効果的なのだろう。

はっきり言えば僕の業務とは馴染みがない。そのため、なんかよくわからないものという認識なのだろう。

呼び方は何であれ何かフレームワーク的なことをしているのかもしれないが
特に意識して業務をしているわけでない。

汎用性には劣るが、専門知識の一つでも身に着けた方が専門職としてはよっぽどいい。

一つ意識していることを挙げるとすれば、その決断がもたらす可能性を想像するということぐらいか。

僕は、ある種の体系化された枠組みの中に自分の思考ごと落とし込むというのが苦手だ。好きなようにやりたい。

話を戻すと、定義が難しいが、本当の意味で成功した人はおそらくその辺の自己啓発本なんか読んでいないと思われる。

そういった人は、成功しているしていないに関わらず、自分の身近にいる話を聞きたいと思った人の話を聞いて何かを取り入れてきた人か、もしくは自分だけで何かを生み出せるような人、我が道を進んで結果的に成功した人などだと思う。

ただ何となく能力が向上するかなぐらいの安易な気持ちで自己啓発本を読んでも全然入ってこない。かといって意気込んで読んでも同じだと思う。

直接身近な人に自分がハッとすることを言われたことならともかく、本の文字だけを読んで自分に取り込むのは難しいことだと思う。

自己啓発本に書かれているような内容は、結局、実践しなければ意味がないのだろう。知識として脳内にとどめておくには少し面白みに欠けるし忘れる。

何を求めて自己啓発本を読むのか明確にしないと僕のように飽きて途中で投げ出すことになる。ただ、明確であっても業種によってはあまり得るものがないかもしれない。

まとめ

僕が自己啓発本を読んで学んだこと(読み切ったものは少ないし、中途半端に読んだものが大半だが)

・自分が信じていることをやり続ければいい。それが、失敗したと思ったら改善すればいい。(言うは易く行うは難し )失敗したと思わないのであれば多分うまくいってる。また、失敗に気付ける環境にいるか、気付かせてくれる人が周囲にいるかも大事。

・これからは自己啓発本ではなく専門書を買うことにする。

以上

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