窓を開けたら、めがね
先日、天気がよかったので窓を開けて、これでもかと掃除した。
わたしには、窓を開けられなかった時代がある。
保育士になって1年目の春。まさに採用になってすぐの頃。わたしは、よく分かっていなかった。知らない田舎に就職すると言うことを。
保育園の近くに住むのが良いと、近くのアパートで暮らし始めた。
後から知ったこと。わたしの部屋の真上は、勤務先の保育園に通う子どもの一家。元々わたしの部屋に住んでいたのは、担任している子どもの一家。何棟も並ぶアパート。他の棟にも勤務する保育園に通う一家が住んでいた。
田舎とは、こういうもの。
わたしが引っ越してくる前から、日課だったのだろう。仕事から帰ると玄関先で井戸端会議が開かれている。
「あら、先生。おかえりなさい。」と言われ、笑顔で「こんばんは」と応える。
「おかえりなさい」の応えは「ただいま」だけど、「ただいま」が正解とは限らない。とても気をつかう言葉。「おかえりなさい」は、家族だけが許される言葉にしてほしい。
怖くて窓もカーテンも開けられなくなった。月に1、2回ある平日休みには、開けていた。息が詰まって仕方なかった。3か月耐え、逃げるように引っ越した。やっと息が吸えるようになった。
窓を開けて掃除ができるよろこび。
無心になって掃除をしていたら、ふとしたいことが思い浮かぶ。めがねを買い替えよう。
目が悪く、普段はコンタクトをしている。でも、めがねの方が合っているような気がした。度が合っていないとかではなく、コンタクトは見えすぎる。何もかも鮮明。
今のめがねも気に入っているけど、そろそろ買い替えたい。めがね生活に切り替えるなら、とびきりおしゃれなめがねにしよう。
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