本との距離⑬(450字)
神奈川・横浜という"やや都会"から、沖縄・伊平屋島という超田舎へ。横浜市内ですでに転校を二回繰り返していたこともあり、生活環境が変わることに対しての怯えはなく、ただただ楽しみばかりがあった。
どこの港を出たかはわからないが、車ごと大荷物を乗せたフェリーは鹿児島を経由して、沖縄へ着いた。(おそらく)那覇で降りてからは、一度、例の奇抜なじいちゃんのところに寄った。もう体は良くなかったと思う(会ったのはその時が最後で、葬式に参拝した記憶がある)が、お年玉替わりの小遣いをくれたのを