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本との距離⑩(400字)
小3の約一年は、家浸りな日々を過ごしていた。いわゆる、不登校だった。それまでは図書室と、同級生との競争心から本に触れる機会をつくってもらっていたのが、突然その読書の接点を失うことになる。
その分、のめり込んだのが漫画だった。なぜか漫画が集まってくる家だった。母は漫画を読むような人ではなかったが、別居した父はそこそこ漫画を読むような人だったと記憶している。
置き土産として家に残る『釣りバカ日誌』に『釣りキチ三平』、単行本でしっかりと読んだ初めての漫画だ。青年雑誌連載の漫画を、小3のガキがふむふむと読んでいたのだ。しかし、釣りバカで多用される「合体」という単語に当然ピンときてなかった。
また、姉や兄が本を借りて持ってくることが多かった。5つ年の離れた姉が持ってくる本は刺激が強く、特に、山咲トオル『戦慄!!タコ少女』は衝撃的すぎた。
しかし、その頃のぼくにとっての王道といえば少年雑誌の影響が大きかった。
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