ヨーガは『実践的な心の科学』
こんにちは。Yoga&AyurvedaOMAのAyaです。
ヨーガは『実践的な心の科学』と言われることがあります。え?ヨガってマットの上で身体動かすものじゃないの?と思うかもしれませんね。頭にはてなマークありますか?
まず科学とはいったい何なのでしょうか。科学の条件は
①普遍性:いつどこでだれがやっても同じ現象が起きること ②再現可能性:その通りにやれば同じ結果が出ること ③反証可能性:論文などで反証する手段を与えること
実はヨーガはマットの上でポーズを行うことだけではありません。ヨーガの背景には哲学があります。その哲学は古来より伝承されていて、ヨーガが文献として残されている最古のものにVeda(ヴェーダ)と呼ばれる膨大な聖典があります。Veda(ヴェーダ)とは科学・哲学と訳されます。あまりにも膨大なためVeda(ヴェーダ)から4つに分かれ、それを紐解くために6つの学派に分かれ、特にサーンキャ学派(知識)とヨーガ学派(実践)、ヴェーダーンタ学派(ウパニシャッドとバガヴァッド・ギーターの解釈学)の中にヨーガについて記載されています。
古代または人類の発祥と同じくらいあったと言われているヨーガはこの哲学・科学に基づいてポーズや呼吸法、瞑想などが伝えられているのです。Veda(ヴェーダ)に基づいて書かれている聖典ヨーガ・スートラやバガヴァッド・ギーターには心の働きやこの世で知るべきあらゆる知識が書かれていると言われています。
いつ、どんな時も、どんな時代であっても人間の心理は大きく変わることはなく、普遍的で再現可能であり、反証しようとしても真理は変わらない。だからいつどんな時代であっても通じるものがあり、科学的だと言われるんでしょうね。
ゆえに日常生活の中で生かされる『実践的な心の科学』であるヨーガは今この21世紀に生活する我々の心にも響くんですね。日常の中に溶け込んでいる。人間として生きる上で役立つ知恵。実践することで自分の身になる。ゆえにヨーガは心の科学だと表現されるのだと思います。
これからここではヨガ哲学を少しずつシェアしていきたいと思っています。
ご覧いただきありがとうございます。
Aya
参照:『インテグラル・ヨーガ』スワミ・サッチダーナンダ(めるくまーる)1989、『ヨーガとこころの科学』スワミ・シヴァナンダ(東宣出版)1997、『ヨーガの哲学』ミラ・メータ(ガイアブックス)2008、『ヨーガ本質と実践』シヴァーナンダ・ヨーガ・センター(ガイアブックス)2003