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なんとなくバナシ。

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2022年9月の記事一覧

チンチロリン。

チンチロリン。

秋の夜。

鈴虫の声が、

真っ暗な部屋で横たわる耳に

心地よさを与え、

窓を閉めずに

眠ってしまいそうになる。

なんて話してるんだろう、

あなたの言葉が解れば、

寂しい夜でなくなるのに。

目を瞑りながら考える。

あなたは秋の主人公。

私も数ヶ月の主人公になって

千秋楽を迎えたら、また来年ねって、

どこかへ消える。

そんな軽やかさと儚さと静けさの

存在となりたい。

ol

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アグニ。

アグニ。

そこにいるってあなたを見つけた。

安心と同時に、一時停止。

お互いきっと分かってるのに

一歩踏み出さずに

また去ってゆくあなた。

私が向かっても離れてゆくし、

待っていても消えてしまう。

この想いはパンドラの箱の中に永久に眠らせておけば、

楽になる。

その方法は見つけたんだ。

でもね、

何度もなんども見返してしまう欲深い行為を、

どうかお許しください。

忘れられない存在だ

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第六感人間。

第六感人間。

「まわりって診てないよ、そこまで。」

人はそこまで診ていなんだ。

皆、自分を生きることに精一杯なんだ。

周りに与えよう、周りに迷惑をかけないように、周りに与えよう。

そう洗脳されてきた彼女に気づきを与えた言葉。

我の道を生きることでこそ、調和が生まれる。

我がないところには、「調和」というものはない。

”個”と”個”が交わり合うからこそ調和という現象が生まれ、

それはそれは心地良い

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ベルリン。

ベルリン。

どっかに魂を置いてきたから、

探しに行こう。

だれと、逝く。

だれとでもない、ひとりでさ。

どこまでいっても一人のだから。

どこまでも自由さ。

なにも縛られる必要もない、

羽ばたく条件は揃った。

勇気とリラックスとイマジネーションだけ。

輝く宝石に見つけた喜びを胸に。

oli

小さな炎は、ついた。

小さな炎は、ついた。

どうしたいのか。

わからない。

この人なら信じられるって人は居るのだろうか。

人間不信な彼女は、

乗った電車を降りたのに、向かいの電車にまた乗った。

揺られながら目を閉じた。

今日は雨だから古傷が傷む。

ペットがいるなら癒されたい。

人間らしいのは嫌いだ。

何も信じられない。

そうなったらどーでも良くなくなった。

目に入ってくる人身事故のインフォメーション。

全部削ぎ落とし

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じぶんさがし。

じぶんさがし。

自分に貪欲。

知り、分析し、未知な箇所を知ろうとするこの貪欲さって生き生きしてて、情熱を感じて好きだ。

 100人が100人それがフィットすることなんてない。

自己実現することが、回り巡ってみんなのためになってる人もいるし、

他力本願でためになる人もいる。

この世界線は完全に調和をさせてくれる。

何がいい、わるいも100人いたら100人参同してくれることはない。

ときにね、大切な人や

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ダリア。

ダリア。

夢中になれることはあるだろうか。

夢中になれることを見つけるだけで、

生きる苦悩から少しだけ解放される。

書くことでも、作ることでも、聞くことでも、みることでも。

なんでもいい。

何かに夢中になり、

自分というものをなくしてこそ、

究極に幸せに辿り着く。

誰かを夢中で応援することでも、

誰かと夢中で話合うことでもいい。

暇があるなら、

好きなことを存分にしよう。

oli

深呼吸。

深呼吸。

目を閉じて、どくどくと動いている心臓の振動を感じる。

今も生きているんだ、肉体は止まらず、

一生懸命に生きてるんだ。

流したい涙も、外だから止めなさいってあなたはいう。

誰かに頼りたいんだって思っても、

一人でいいって強くいきなさいってあなたはいう。

その声は、今の私を作りあげてくれた。

なくてはならない存在だった。

声は、マグマのように、

私の頭を熱した。

尊い声の存在を思う

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ダークポイント。

ダークポイント。

画面が青くなって、突然消えた。

何も感じなかった。

あ、きえた。

そう思っただけだったんだ。

なんど見ても、そこには文字が無い。

なんだか晴れやかだ。

書き続けてきた人生記は、私の心の拠り所だった。

ここに全て出せば、楽になれた。

ちょっとした面白いことも、

擦り傷から出るべたべたした膿のような言葉や感情も。

全部ここに、おいていった。

今、この瞬間消えた。

いや、消してく

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情。

情。

行こうとすると、

立ち憚るつかい主が現れる。

貴方にそんな勇気はあるのか。

いつものように囁いてくる。

はいはいとまたこれね、と

から返事。

進みたいという強さもなければ、

情に甘えたいとも思わない。

飽き飽きた。

自然と無になると、

在るがままでいたらいい。

それが答えなのだと、

深いところから知らされる。

彼女はどんどん力はを抜いて溶けていく。

天を見上げる溶けた氷

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理論の音頭が聞こえる。

理論の音頭が聞こえる。

それでもいいよって認めて、そっと手を貸そう。

気持ちが先走っちゃうのも愛嬌で、

心のままに生きるから

頭がいいやつは理解が難しい。

でもね、それぞれ豊かなもん持ってんだ。

みんなで行けたらそれでいいのだ。

賢さ並べて

泣かせるより、

笑いの連鎖のほうが

ずっとずっと、

大好きだ。

oli

おちた、おちた。何かが堕ちた。

おちた、おちた。何かが堕ちた。

こっちの世界に堕ちていくの?

目の前に広がる渦巻いた雲。

お前にその勇気はあるのか、思考が囁く。

迷ったら流れに身を任せてと、心が呟いた。

はっと閉じた瞼をあけた。

誰かに背中を押されたから。

ああ、こうやって乱暴に堕とされ、
導かれるのか。

それもいいか。

ふわふわと堕ちていく、まだまだ堕ちる。

自然と涙が出た。

なんの涙がわからない。
まぁ意味などないのだけど。

もうすぐ

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