深呼吸。
目を閉じて、どくどくと動いている心臓の振動を感じる。
今も生きているんだ、肉体は止まらず、
一生懸命に生きてるんだ。
流したい涙も、外だから止めなさいってあなたはいう。
誰かに頼りたいんだって思っても、
一人でいいって強くいきなさいってあなたはいう。
その声は、今の私を作りあげてくれた。
なくてはならない存在だった。
声は、マグマのように、
私の頭を熱した。
尊い声の存在を思う想いが、重たくなり、抜け出せない。
このままだと、全て飲み込まれてしまう。
だから、燃えさかるマグマこの雨で冷まし、
熱を消し去る。
それで、小さなほのうからやり直せたら、
着火するまで時間はかかっても、
いま、炎のアカリがなくてまっくらでも、
安らかにいられる。
この実感こそ、
今必要なんだ。
力を抜いて、感覚を味わう人生のフェーズに突入した。
oli