ファジーを楽しもう!
おはようございます!
こんにちは!
ごめんください!
元気なご挨拶とともに、お子さんたちのOleaでのくらしがはじまります。
何をしようか…?
その日のプログラムは、予定表(食事のメニュー付き)ような形で示しています。とはいえ、1日の流れで何をしようか…と子どもたちが困ったら見るものという位置づけのもので、基本的には、時間の軸となる食事などのいくつかのプログラム以外は、その都度、「何をしようか」と子どもたちと相談しながら進めています。
気になるのは…?
子どもたちが気になるのは、もっぱらその日の食事のメニュー!それがわかれば、予定表のプログラムが変わっても、子どもたちはそれほど気にすることなく応じることが多いです。
どういうこと…?
こんなことをしています。
◯お子さんと相談しつつも、あえて予定を変更してみる、そしてお子さんが応じる。(Point!お子さんが好きが過ぎないところから)
◯逆に、お子さんからの提案「◯◯したい!」に、パートナーが応じる。(Point! お子さんの好きなことから)
※Oleaでは、子どものくらしをともにする大人をパートナーと呼んでいます。
ファジーな時間をつくろう!
ファジーには、あいまいとか柔軟とかいう意味があります。
見通しをもつことは大切ですが、ファジーな部分を受け入れることができることも、くらしを営む上では大切です。
おうちでも、「あっ、やっぱり予定変更…」ってありますよね?そんなファジーに応じることができたら、いいですよね!ご家庭によっては、朝から夜までの予定表をお子さんに提示することがあるかもしれませんが、お子さんが起床時間、食事時間、就寝時間などのおおまかな1日の流れを理解していて、その間は、大人の提案に応じたり、お子さんが提案したり、相談しながら進められたらステキではありませんか!そのファジーな時間を、お子さんも楽しめるようになったら…すごいことです!
Oleaでは、お子さんから折衝する機会(「これやってみたい!」に極力応える)を設けているので、『次はどんなことが起きるのか』『自分はどのように関わることができるか』じっと大人の様子に耳や目を傾けます。
とはいえ、ピリピリ緊張モードだったり、何かを伺い知ろうとしたりするのではありません。ごっこ遊びをしたり、好きなテレビ番組を見たりしている時に、なんとなくこちらの様子を気にかけているという感じです。
日常的によくあるのは、ごはんづくり、個別学習や買い物散歩などの後、
「ゆっくりしていていいよ。」
と声を掛けると、それぞれが思い思いにのんびりしはじめます。ファジーな時間です。そこで、気になるのは、パートナーたちの会話や動き。
「もう〇時かぁ、●時から**しようか」
「そうしよう」
お子さんの耳がピクンと動きます。にっこりパートナーたちを見ることもあります。
またある時は、パートナーが大きめのひとりごとを言うと(これもある意味子どもたちを誘う仕掛けです)、
「☆☆の準備するね。」
(ガタゴト…と☆☆の準備)
子どもたちの方から熱い視線が注がれ、スッといつの間にか隣にいたりします。すかさずパートナーから子どもたちへ一言。
「やってみる?」
子どもたちから返ってくるのは、真剣な力強いまなざし。あとは、「お願いします!」だけで、次々と事が動き、あっという間に進んでいきます。
これは、人への興味やくらしへの関心の賜物。 子どもたちは、本当によく見て、よく聞いて、よく理解しています。このような、お子さん自身が気づいたり、変化したりすることは、くらしのファジーな時間でこそ、むくむく出てくるように思います。
このように私たちは、ここでの生活の流れをつくりますが、子どもたちが興味をもって、いつでも自分からこの流れに入ってこれるようなファジーな時間をつくっています。
ファジーを楽しめるおとなに!
Oleaでは、こんなふうに子どもたちがくらしの流れにのったとき、
気づいたらできちゃった!
前回おもしろかったからまたやってみよう!
という気持ちと記憶になるように交渉しますが、強制はしません。このような気持ちを引き出すことが、生活スキルの向上はもちろん、最後までやり切る力を育んでいくと考えています。
残念ながら、即効性のあるやり方ではないかもしれませんが、そのぶん時間をかけて、ゆっくりと人と関わる力や感情をコントロールする力を育みながら歩んでいきたいです。
みなさんは、ファジーな時間を楽しめていますか…?
私は、のんびりしたり、物事をぼんやり考えたり…そんなファジーな時間がダイスキです!