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言葉、短歌、詩

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「見えない何か」を招(お)ぎよせまなざす*私たちのスピリチュアルなるものをめぐって

「見えない何か」を招(お)ぎよせまなざす*私たちのスピリチュアルなるものをめぐって

日本人とは何か、という問いはあまりに深遠すぎて到底即答などできない。
けれども日本語という、さまざまな意味や呪(しゅ)を込められた漢字なる言葉を多様に使う言語を日常的に使う種族として生きている時点で、どんなに否定してもスピリチュアルな象徴と無縁な日本人など存在しえないのではないか。

道教などのさまざまな護符や呪符や霊符を見ると、日や口(くち)といった漢字が非常に多く使われており、それだけ強い力を

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過去こそ振り返れ。                いとしき過去こそ徹底して振り返れ。

過去こそ振り返れ。                いとしき過去こそ徹底して振り返れ。

ギャバンだって若さとは振り向かないことさと歌ってるし、老若男女問わず、過去は捨てて前を向きましょうとか、過去は捨て置いて前進しましょうとか、いわゆる世間さまのまかり通る現場ではまことしやかに「過去は振り返るな信仰」が繰り返されるけど、私は過去こそめちゃめちゃ振り返っていいと思う。

むしろめちゃめちゃ振り返って振り返って振り返って、これでもかと言うほど過去を味わい尽くしていいし、それこそ過去がいま

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父ちゃん大好き♡♡♡

父ちゃん大好き♡♡♡

わたりゆく季節を幾度かさぬれど鳥は求むるいとしきかのひと/奥野 



思わず涙が出た。ごく初期に詠んだ一首。(*2013年4月詠草)
我ながら、なんの飾りもてらいもなく大好きなそのひとをまっすぐにまなざす意志が伝わってきて…。
そうなんだよなあ。むしろこっぱずかしいくらい愚直で直球であるほど、想いの中枢をつらぬいていくことがある。いまはもうこんなふうには詠めないけど。

父からの手紙もそうだっ

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神々の

神々の

神々の悦楽を聴け幽冥に舞ふ花びらの密度無限に/奥野

雨うるみ

雨うるみ

雨うるみかのひとに哭(な)く日々もまた歌なりてこの歳月を愛(め)づ/奥野

(滝本晃司さんの数ある雨曲たちに捧ぐ*)

目覚めゆき

目覚めゆき

目覚めゆきかたちづくらるいのちへとわれみちてゆけ かの日かのひと/奥野

四月抄

四月抄

そしてまた雨ははじまり。きらきらと真昼の音楽を奏でつづけ。  
世界を遠のかせるみどりの木漏れ日のなか生きていてねえほら。きらきらとみずみずしく樹々は生まれたてのその葉をつややかに透明にまばゆかせて。
**だいすきなあなた。こんなにも愛してたのわたし。透明に透きとおるからだつややかにしんとして。ほんとうにほんとうに愛してたの。生まれたてのただひとり。あなた。

みずいろ みずのよ みずの緒(お)

みずいろ みずのよ みずの緒(お)

答えはすべてみずからの内にあるって、言葉もそうなのかもしれない。
いまほんとうに自分に必要な言葉やその言葉から発せられる周波数、心地よさ気持ちよさ。ぜんぶ身体が知っている。身体の感応で知覚できる。

「みずのよ」と題したこの言葉の群れ。
身体を徹底的にリラックスさせて頭もからっぽにして降りてきた言葉やイメージを、まったくちからを込めず、スッスッと心地よく感応するまま配した、めちゃめちゃ私的な祝詞(

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あなたには

あなたには

あなたには翼があつて天の火を身のうちにほらやどして綺麗/奥野

永遠に

永遠に

永遠に緑色(りょくしょく)はある。千年の雨のそそげるしじまの後に/奥野

うつくしい

うつくしい

うつくしいうつくしい日に降り立つて 春 のはら 雨 しんとして雨/奥野

すでにこの

すでにこの

すでにこのはじまりを知る身体にはゆふぐれに立つ竜が棲みをり/奥野

かのひとの

かのひとの

かのひとの指のたどれるすべらかなまろみの涯てにかの果実あり/奥野

乳白に

乳白に

乳白に眠りて落ちてあたためむあなたへみちた身体は静か/奥野