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頑張っても痩せない!それ、甲状腺機能低下かも⁉

✅食事も運動も、頑張っているのに痩せない
✅ダイエットをはじめてから、冷えや便秘がひどい
✅ダイエットをはじめて、生理がとまったり、不妊になった
✅顔がひどくむくみやすい
✅疲れやすく、倦怠感がある

ダイエットをはじめてからそんな症状がある方は…そのダイエット方法を見直したほうがいいかもしれません😢💦!

なぜなら…

甲状腺機能低下

の可能性があるからです…><


今回は、

代謝が落ちて痩せにくくなるだけでなく、カラダに様々な不調を引き起こしてしまう

✅甲状腺機能の低下

について解説していきます💡


※この記事は、病気の診断や治療をするためのものではありません。診断や治療が必要な場合は、病院への受診をお願いいたします。


甲状腺の働き

そもそも、甲状腺とは何でしょうか?

甲状腺とは、のどの近くにある、チョウチョウのような形をした臓器です(⇓)

甲状腺は、T3、T4といった甲状腺ホルモンを分泌しています。

甲状腺ホルモンは、食べたものをエネルギーに変えたり、脂肪を燃やしてエネルギー源にしたりと、代謝を活発にする働きがあります。

甲状腺ホルモンは、全身に運ばれ

✅心拍
✅体温
✅筋力
✅体重
✅排卵
✅呼吸

などの調整に関わっています。

つまり、甲状腺は、カラダの全身の働き(全身の健康)に関わっているとも言えますね💡



甲状腺機能が低下すると、どうなる?

甲状腺は、カラダの全身の働きに関わっているので、機能が低下すると様々な不調がでてきます。

■甲状腺機能低下で起こる症状

✅顔がひどくむくむ
✅体重増加・体重が減らない
✅疲れやすい・倦怠感
✅冷え性・寒がり
✅便秘
✅抜け毛・脱毛がひどい
✅生理の異常・不妊

甲状腺機能が低下すると代謝が落ちるので、痩せにくいですし、体温が下がって、冷えや便秘も強くなります。エネルギーをうまく作れずに、疲れやすくもなります。



甲状腺機能低下で痩せられない理由

上記で解説した通り、甲状腺の機能が低下すると、代謝が下がるので痩せにくくなります。

下図で、「代謝が落ちると、太りやすくなる」というのを、数字で説明してみました^^(⇓)

左側の人は、代謝が落ちていない一般的な女性で、右側の人は、基礎代謝が500kcal程度も落ちてしまっている人です。

※あくまで推定であり、「甲状腺機能が低下すると、基礎代謝が500kcal落ちる」という意味ではありません。また、今回の推定では「食事誘導性熱代謝」を割愛しております。

どちらの方も、同じ「800kcal」の運動量であっても、消費カロリーが全然違いますよね!

同じ量の食事「1800kcal」を食べると、左側の人は痩せるのに対し、代謝が落ちている右側の人は、太ってしまうのです。



潜在性甲状腺機能低下症

甲状腺機能が重度に低下した場合、

甲状腺機能低下症

という診断名が下されます。

甲状腺機能低下症には、慢性甲状腺炎(橋本病)と言って、甲状腺が炎症を起こし、甲状腺ホルモンを作れなくなる病気などがあります。

ただし、多くの医療機関では橋本病のように、”重度”の低下症でなければ診断されず、軽度や中程度に甲状腺機能が低下している場合は、見過ごされてしまいます。

そして、軽度であれば問題ないかと言うと、そうでもありません!!


なぜなら、軽度の低下症であっても、便秘や脱毛だけでなく、慢性疲労や不妊、そして痩せない原因になってしまうからです…><💦

そして、この軽度や中程度に甲状腺機能が低下している状態は、

潜在性甲状腺機能低下症

と言われています。

日本では、健康な人の「4~20%」に潜在性甲状腺機能低下症がみとめられるといわれており、特に女性に多いです。

また、妊娠を前提とした場合や妊婦に対して、潜在性甲状腺機能低下症がある場合、薬物療法の対象となります。

※一般社団法人 内分泌学会ホームページより 
http://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=38


血液検査で明らかな異常がないけど、甲状腺機能低下の症状がある場合は、軽度や中程度の低下症(潜在性甲状腺機能低下症)を疑ってもいいかもしれませんね。



甲状腺機能低下が起こる原因

甲状腺機能低下症である橋本病は、自己免疫疾患の一つで、原因はハッキリとわかっていません…。

しかし、潜在性甲状腺機能低下症の原因は、いくつかわかっているものがあります。

その1つが、

長期的な糖質制限とエネルギー不足

です。


じつは、学生時代の私もそうだったのですが、急激に糖質制限を始めると、倦怠感・脱毛・便秘・冷えといった甲状腺機能が低下した症状が出てくる人がいます。

また、

糖質制限を続けることにより、甲状腺機能が低下した

参考文献:Going Low-Carb too Fast May Trigger Thyroid Troubles and Hormone Imbalance.


という研究報告もあり、極度で長期的な糖質制限は甲状腺機能が低下して、不調をきたす可能性が知られているのです💦


エネルギー不足でも同じです。

エネルギーが足りていないのが続くと、カラダは飢餓状態だと認識します。そうすると、少しのエネルギーでも生きていけるように、代謝を下げて省エネモードになるのです。


ダイエットを始めて、

✅便秘になった
✅冷え性になった
✅倦怠感など不調が続いている
✅しばらくして痩せにくくなった
✅生理が遅くなった、生理がとまった
✅抜け毛・脱毛が気になるようになった

そんな症状があれば、糖質不足やエネルギー不足により、甲状腺機能が低下してしまった可能性が…。

このままダイエットを続けても、痩せることはできませんので、まずはしっかり糖質とエネルギーをとって、体調を戻していきましょう。

■糖質制限のデメリットについて



甲状腺機能が低下しているかどうか、推測する方法

甲状腺機能が低下しているか、どうやったらわかるでしょうか?

推測する方法は3つです。

①検査数値
②症状
③基礎体温


①検査数値

甲状腺ホルモンの値(T4)が正常範囲内で、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が高い場合は、潜在性甲状腺機能低下症です。

②症状

下記の症状の有無も、潜在性甲状腺機能低下症を推測する1つの手段になります。

■甲状腺機能低下で起こる症状

✅顔がひどくむくむ
✅体重増加・体重が減らない
✅疲れやすい・倦怠感
✅冷え性・寒がり
✅便秘
✅抜け毛・脱毛がひどい
✅生理の異常・不妊


③基礎体温

甲状腺ホルモンは体温にも関わっています。
基礎体温を測ることで、代謝が落ちているか(甲状腺機能が低下しているか)を推測する方法もあります。

基礎体温とは、

生命を維持するのに、必要最小限のエネルギーしか消費していない安静時の体温

のことで、一般的には

朝起きてすぐ(起き上がったりしない)の体温を婦人体温計で測る

ことでわかります。

婦人体温計を舌の下に突っ込んで測ります。

基礎体温が「36.4℃」以下であれば、甲状腺機能が低下している可能性が高い

と言われています。

「何℃以下だったら低下症か?」には諸説ありますが、36℃を切ると可能性は大きくなるでしょう。
35℃台はかなりの低体温ですね。

女性であれば、基礎体温を測ったことある方もいらっしゃると思います。

私は、生理がとまってしまった学生時代に測り始めて、今でも毎日測っています。

みなさんも、ぜひ!



心配な方は病院へ

甲状腺機能が低下しているかどうか、推測する方法をお伝えしました。

検査の基準値は、病院の先生や検査会社によってマチマチです。

なので、検査結果だけではなく、症状を確認し、基礎体温も測って、総合的に判断していくことが大切と感じます。

症状がひどかったり、体温が36℃を下回っている場合は、まずは医療機関へ相談されてください。

また、糖質制限やカロリー制限をされている方は、甲状腺機能が低下するリスクがあることを知り、はやめにやめてほしいなと思います。


みなさまの健康と、健康的なダイエットを応援しております💖



参考文献

※中島康代ほか:潜在性甲状腺機能異常症の病態と治療.日本臨床70(11):1865-1871,2012.
※一般社団法人 内分泌学会ホームページ「甲状腺機能低下症」「潜在性甲状腺機能異常」
http://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=38
http://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=39
※Going Low-Carb too Fast May Trigger Thyroid Troubles and Hormone Imbalance.


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