共鳴＊ふらここを苛めつ子より高く漕ぐ
ふらここを苛めつ子より高く漕ぐ 岡田 耕
● これはわかるなあ… だから大丈夫、とかだからなんだ、というわけでもないただそういう行為があっただけ、と考える視点の句に見えてそこも好きです。
● 「苛めつ子より高」いと判断できると言うことは、この句の主人公は「苛めつ子」と並んでブランコを漕いでいるのかなあ。
この主人公自身はいじめられているわけではないのかなあ。すると「高く漕ぐ」意志はどこから湧いているのだろうなあ…。
などと考えているうちに、主人公の立ち位置に不思議な感じを覚えて選びました。
● なんかいいですね
● いじめられてもつよい心で日々を過ごそうとする、瑞々しい子どもの姿が想像できました
● 普段は敵わないいじめっ子に、ぶらんこを漕いだ高さでこっそり勝つ。そんなちいさな抵抗の場面の切り取りに清々しい気持ちになりました。
● ぐっときました！この子が大きくなる姿を陰ながら見ていたい！
● 負けたくない。ここが人生の勝負どころ。春から変わるぞ。ふらここ、いじめっこ、こぐのこ音のリズムが心地よいです。
● 『負けるもんか』と負けん気のある良い一句です。
● ブランコだけは誰にも負けない、そんな心意気が伝わります。高く高く漕げるのはすごい！
● 負けたくないという気持ちを強く感じる句だと思いました。文語なのが更に格好いい。
● 「を」に意志が現れているように感じました。「ふらここ」という柔らかい言葉のあとに、作者の思いの強さを感じます。すみません、個人的な好みかもしれないのですが、少しストレートな感じも受けました。柔らかさの中に意志の強さを感じさせる句だと思いますので、塩梅が難しいようにも考えますが、ストレートに詠まれなくも意志の強さを感じさせる表現を模索されてみても、素敵な句ができそうな気もしました。
● 好きな句でした。
● どこかひとつ、負けないところがあればよい。応援句。
● 悔しさがストレートに伝わってきます。応援したくなりました。
※句会参加者にのみ共有される選評のため、評者のお名前、俳号は伏せてあります。
（岡田 耕）