Photo by nakimuruk_ 共鳴*頁繰るやうに寄る波日脚伸ぶ 136 岡田耕 2024年1月31日 00:00 頁繰るやうに寄る波日脚伸ぶ 岡田耕 前句と違ってこちらはまさに感覚で捉えた日脚伸ぶ。 固く尖った感じの真冬の波と違って、どことなく柔らかく丸みを帯びたような感じの夕べの波を、「頁繰るやうに寄る波」と捉えた。 何か調べ物をする時の先を急ぐ読書ではなく、読書自体を楽しむような読書を思う。 読み終えた頁の余韻を楽しみながらゆっくりと頁を繰る。 そのゆったりとした感じは蕪村の「春の海ひねもすのたりのたりかな」という程の長閑さではないが、春を間近に控えた、柔らかな日差しと穏やかな海が目に浮かぶ。(磯村光生)あひる句会報 2020年1月号(岡田 耕) ダウンロード copy この記事が参加している募集 #私の作品紹介 108,044件 #私のイチオシ 52,759件 #詩 #創作 #私の作品紹介 #俳句 #私のイチオシ #季語 #歳時記 #日脚伸ぶ 136 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート