映画「ファイト・クラブ」批評
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ファイトクラブという映画を見ました。
これ、コロナ自粛の頃、2020年の春に暇すぎてTSUTAYAで借りて見たんです。
さすがに4年も経つと大部分のディテールを忘れていて、非常に楽しめました。
完全に忘却したシーンがある事の驚き!
私はそんなに映画を見る方ではないので、このような体験は新鮮でした。
で、本題ですが、さすが名作映画といったところで、全てにおいて完璧に近いです。
設定、テンポ、キャストの質…どれを取っても素晴らしい作品だと思います。
他人にオススメできる度MAXです。
ちなみに一緒に見た人には普通に不評でした(笑)
恐らく私は映画やドラマに、設定の深さを求めるんですよね〜
文学性というか、ある程度の高尚さは必須だと思っています。
例えば「ファイト・クラブ」で言えば、主人公であるヤング・エグゼクティブの「僕」は現代社会の若者が抱える孤独や空虚さを持った、いわゆる独身貴族の象徴と読めますよね。
私自身も、以前視聴した時は学生であったので、今回自身の変化も感じました。
背景には消費社会というか、経済戦争が日常的に繰り広げられる現代社会の異常さ。
私達、映画を作るような国の人間は、見えない所で発展途上国の人々から搾取しているわけですよね。
もちろん、搾取構造のマトリョーシカは同国内にも社会階級として存在しているわけですが、
美容外科のゴミを漁って石鹸を作るとか、特に秀逸ですよね。
そういう現代の若者にとって、本当に必要な物とは
喧嘩なわけです。
喧嘩って皆知ってるけど、意外とやった事ないですよね。
もちろん小学生位までは、よく殴り合いとか
他人をボコボコにしたり(嘘)しますけども。
私も成人してから、人を殴った経験がないわけではありませんが、
ガキの頃に兄弟で殴り合ってた時とは、全然違う感情がありますよね。
なんと言っても、一発で決めないと警察呼ばれますから。
ね。。。
時には戦わなきゃいけない時もあります。
そんな時がいつ来るかわかりませんから、日頃から心身を鍛える必要があるわけですよね。
別にファイトクラブを見たから喧嘩したくなったとか、他人と戦いたくなったとか、
そういった感情は微塵も湧きませんけど、
やはり、戦うべき時のために知力も体力も鍛えておかないと。
週一回、土曜の夜に行われるファイト・クラブ。
アナタの日常に、そういうイベントはありますか?
もし必要なら、作れば良いんじゃないでしょうか!