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【2歳育児日記】療育に繋がるまでのながーい道のりの話

前回の記事の続きです。


涙涙の芋掘りから数日。

私は仕事中もフと「発達障害があったらこの先どうなるんだろう...」こんなことを思ってしまうようになっていた。

なんで悲しい気持ちになるんだろう

私も夫も、たぶん「普通」のど真ん中を歩いてきた人生だった。でも普通とは何なのかを改めて考えた時、「自分が知ってる道」を「普通」と感じてるんだ、と思い至った。

例えば、はなちゃんは不妊治療の末、人工授精で授かった子だ。人によっては不妊治療と縁遠く、知らない人もいるだろう。その人から見れば、治療が必要な妊娠なんて「普通」とは感じないかもしれない。

でも、私は不妊治療を知ってるし、経験してるから、なんというか「怖くない」気がする。「普通」だと脳内変換できる。

そう考えてみると「発達障害」の道は、知らないからこそ怖いんだなと思った。未知の世界が怖いからずっとモヤモヤするんだなぁと。


まずは知ってみよう

そう考えてからは、どこか吹っ切れたような、逆にやる気がみなぎるような日々だった。

まずは1歳半検診で話を聞いてもらった心理士さんと繋がるため、役所に電話した。面談が出来ることになり、夫とはなちゃんと3人で向かった。

保険相談所に併設されている個室で、はなちゃんの様子を見ながらゆったりおしゃべりする...そんな感じのゆるい相談だった。

とっても柔和で優しい女性の保健師さんで、保育園からの指摘や、私が気になってることを伝える時も、落ち着いて聞いてくれていた。

「うーん...結構保育園はレベル高いこと言ってる気がしますねぇ...」


この時伝えた指摘は、多動気味指示が通りづらい・嫌なことがあると泣き叫んで癇癪がある

そんな内容だったと思う。実際に私が困りごととして感じていたのは多動気味という部分だったのだけれど、保健師さん曰く多動の子だと、この部屋の中で大人しく座っておもちゃで遊ぶということも少し難しい、とのことだった。

保健師さんから見て、はなちゃんはどちらかといえば年相応の発達具合に見えるらしい。ただ、ここは室内。困っているのは屋外でのフルダッシュ猪状態の時のことだ。

それも伝えたけれど、はなちゃんの様子を見る限りは年齢とともに落ち着くのではないか、という見立てだった。

よく、「地域の保健師さんに様子見で...と言われて結局発達障害だった」というような話も聞くので、最初は構えてたんだけど、この時の本音の気持ちは「ホッとした...」だった気がする。

実際に保健師さんは医師ではないし、まだはなちゃんも1歳台だし、安心することはできない状況だったけれど、色々な子供を見てきた専門家の人にそう言ってもらえて、少し希望が見えた。


ただ、このSNS大航海時代に先人の知恵を読みまくっていた私はとても前のめりだった。
「これ進研ゼミで見た問題だ!」と言わんばかりに保健師さんに質問をしてみた。


「3歳ぐらいが診断がつけられる年齢なので、今は様子見、というのはわかってるのですが...いざ診断がついて療育園に入ろうと思っても、空きが無かったりして大変と聞きました。今から探し始めることとかはできますか?」


優等生代表みたいな私の質問に、保健師さんは「色々調べてて素晴らしいです」と言ってくれた。嬉しい。

それまでは、「療育」という言葉だけは知っていたものの、実際には何をするのか、どうやって通うのか、地域にいくつぐらいあるのか、何も知らなかった。

自治体によって異なると思うけれど、私の自治体では療育に繋がるまでの道のりは下記の通り。

  1. 療育機関を探す。空きがあり、通所できそうなら手続きを進める

  2. 発達検査を行い医師の診断書をもらうor自治体の保健師などの意見書をもらう

  3. 自治体の福祉事務所に提出後、「サービス等利用計画案」を書いてくれる事業者を自分で探す(療育機関ではない別団体)

  4. 見つけた事業者に「サービス等利用計画案」を書いてもらう

  5. 事業者から自治体の福祉事務所に提出後、1-2週間程度で「通所受給者証」が手元に送られてくる

  6. 届いた時点から療育機関に通うことができる



....煩雑っっっ!!!

保健師さんに相談してから、色々な療育機関を見学したり、空きを探す期間も含めると、通所を始めるまでに約3ヶ月かかった...。(平日は仕事で中々動けないせいもある)

この辺の手続き関連に関してはまた機会があればnoteに残しておこう。


我が子の発達を悲観している暇もなく、とにかくやることが多かったので気は紛れた気がする。

そうこうしてる内に、まさかのはなちゃんが急速な発達を見せる話はまた次回。

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