99.「親不孝介護」の「親に困ってもらうことが重要」の真意がようやくわかった
以前、「親不孝介護」の著者川内潤氏(NPO法人となりのかいご代表)にインタビューする機会をいただいたのですが(その時のnoteはこちら↓↓)、
その「親不孝介護」326ページに書かれている一文、
が、あまり腑に落ちてなかったんですよ、実は。当時は、親の介護が始まったばかりで、本を読んでみて、インタビューをさせていただいて、正直、
「なんだか、ドライだなー」
って思ってたんです。著者の川内氏は、介護のプロだから冷静なのは当然なのですが、本を読んでも私の中では、
「世の中の親の介護をしている人がみんな同じような考え方ができるのか?」
「ちょっと冷たくね?」
「育ててもらった恩を返すのが、親孝行なんじゃね?」
って感じでした。でも、介護や病院付き添いなどで走り回っている今ならわかります。マジで、「親に困ってもらう事」が重要だという事が。これは、
「親を困らせる」
ということではなく、
「親に自分も家族も困ってる現状をわかってもらうこと」
が重要だということなんですよね。現状を把握するって難しいです。特に今まで病気もせず元気だった親なら、なおさら。人の手を借りないといけないって現状を受け入れるのは、非常に難しい、というか信じたくない。だから、親のために、と娘や息子が介護サービスについて、
調べる
連絡を取る
段取りする
手配する
などを全て先回りしてやってしまうと、親としてはとっても安心だし、「頼れる娘」「頼れる息子」と子どもへの評価が爆上がりするけど、その反面、
子どもに頼っていれば大丈夫。
っていう依存が生まれてしまう。もちろん、困ってる親を放ってはおけないけど、背負いすぎると、自分もつぶれます。これが、川内氏の言う
親孝行の呪い
なんじゃないかと。とはいえ、要支援1から要介護1ぐらいまでの比較的軽度な介護度だと、公的介護サービスだけではサポートしきれない。我が家も87歳母が要支援2で、87歳認知症父が要介護1です。まだデイサービスの利用も拒否されたまま。このあたり、塩梅がすごく難しいところですが、ケアマネさんとよく相談して、今後の事を決めて行こうと思っています。
こんな感じの親の介護のリアルをmixi2のコミュでもアップしていますので、ご興味あれば是非ご参加ください。
*招待リンクは期限付きなので、mixi2の検索で「終活」と入力→「コミュニティ」を選択→「終活とか生き方とかエンディングノートとか、親の終活のリアルも。」が出てくるので、そちらからご参加ください。(↓こっちの方が更新頻度が高いです)
これまでのお話は、こちらのマガジンで読めます。
#親の介護
#親の終活
#終活
#介護
#親不孝介護
#親孝行の呪い
#共依存
#依存
#親に困ってもらう
#ひとりっ子