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91.11月30日は人生会議の日。家事を人に頼むのは、手抜きなのか?
今日11月30日は、人生会議の日です。
折に触れて人生会議とは?についてお話してきましたが、
先日まで心不全で入院していた87歳母が先週退院したので、今後の食生活について話をしました。これも大切な人生会議への布石です。
🟢昭和の専業主婦だから?宅配弁当への先入観
今まで、何度か、
「宅配お弁当を頼んでみてはどうか?」
と提案をしたのですが、全く受け入れてもらえず、全面拒否されてました。その理由は、おそらく、
「宅配お弁当なんて、美味しくない」
「87歳認知症父が、絶対文句を言うはず」
「今まで自分でできたから、これからも自分でできる」
母は、昭和のたたき上げの専業主婦なので、
「宅配お弁当を頼むなんて、主婦の矜持が許さない」
「家事を人に頼むなんて、そんな手抜き考えられない」
って言う感じだと思います。
気持ちはわかるんだけど、母は、自分の体がどういう状態なのか、
分かっていないのか、
分かろうとしないのか、
分かりたくないのか。
複雑な心境なんですよね。
母は、今年の3月までは年の割に非常に元気でした。
が、
4月にがんで入院、手術をし、退院してからは、家で転倒して、肋骨を骨折、回復してきたなと思ったら、今度は、玄関先で尻もちをついて、腰の骨を圧迫骨折。そして、今度は、心不全で緊急入院。
この7か月の間に、すっかり弱ってしまいました。
(そして私は、すっかり病院慣れしてしまいました。)
これでもまだ、母本人的には、自分の老いを受け入れられないのだと思います。
🟢親に提案を拒否されても諦めないで
高齢の親御さんとの付き合い方は、
「いい」とか「悪い」の問題ではなく、「現実」をしっかり受け止めることが大切です。そして、現実を受け止めきれない親の気持ちを慮ることも、非常に大切。
何度も、手を変え、品を変え、角度を変えて、
「宅配お弁当を頼んでみてはどうか?」
を言い続けた結果、お試し弁当を食べて、ようやく、
「そうやなぁ。一回、取ってみよか。」
と母の譲歩を引き出すことができました。すごい。これは、ものすごい進歩です。大きな前進。他人からのサービスを受け入れることができれば、これをきっかけにデイサービスへつなげることができるかもしれない。
焦らず、急がず、しっかり見守りながら、次の一手をどのように打つか、考えます。
高齢の親御さんが、自分で今まで全部やってきたけど、もうそろそろ体力的に難しくなってきたって時は、迷いながらでも、他人の手を借りればいいんだよ、と何度も伝えてあげてください。そのうち鉄の様に固い心の扉も、徐々に開いてきますので。
これまでのお話は、こちらのマガジンで読めます。
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