かなしみについて

わたしはわかった。

わたしが悲しみを直視できるときは、かなしいと書かない。


しかし、わたしはかなしさという言葉を使った。

なぜ?


それは、悲しみを直視しないようにしている時。

悲しみをグッと我慢をする時。

悲しみを見ないふりをしている時。


きっとわたしは、かなしいと言うのかもしれない。


そうか。


悲しいのに悲しいと言えない心の叫びが、私にかなしいと書かせたのかもしれない。


悲しい時は悲しいと言えたなら。

いいのだけれど。


悲しい時に悲しいと言えないときは。

かなしいな。


かなしい時に読む悲しさに癒やされ。

かなしい時に聴く悲しさに癒やされ。

かなしい時に書く悲しさに癒やされていく。


そんな心の悲しみへ。

そんな心のかなしみへ。




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