#人生を狂わせた小説4作品
Xのハッシュタグで、「人生を狂わせた作品5つ挙げる」を見つけた。今回の小説で、このシリーズは終わり。以下に紹介する作品はマンガで読んだのがほとんど。でも原作が小説なので小説カテゴリにした。
『刺青』 谷崎潤一郎
簡単なあらすじ
マンガで読んだ。この作品から、エロと官能の違いが少し分かった気がする。「足首」に美しさを見出す気持ち、少し理解できた。
私はオチが良かったと思う。彫師の内なる欲望は、支配欲とは真逆だった。女の最後のセリフがゾクゾクした。背中は自分よりも、人の目に触れやすい場所。その無防備さが逆に官能的な魅力を放つのかも。
『リア王』 シェイクスピア
簡単なあらすじ
これもマンガで読んだ。どこにでもある遺産相続、王位継承から物語が始まる。でも展開は自分の予想の斜め上をいく、容赦ないストーリーが衝撃だった。言葉がいかに脆いかを痛感。でも最後は少し希望があった。
『阿Q正伝』 魯迅
簡単なあらすじ
今の時代も、似たようなことが起こっているような気がする。私の周りで見聞きするニュース、SNSでも無気力・感覚が麻痺している人がいる。刺激の強いものを求めて、自分の好き嫌いで誰かを悪者にする。
『阿Q正伝』のラストはおぞましかった。同調圧力が良くない方にいった結果なのだろうか。そして、こんな醜さが自分の中にもあるかもしれないと思うとゾッとする。
『人間失格』 太宰治
簡単なあらすじ
主人公のダメンズぶりにはお尻を叩いてやりたい。読後、自分まで人間失格になったような気分になった。人は一度転落すると、転がり続けるんだろう。そして落ちるのは簡単。這い上がろうとする部分もあったけど、救いのない結末になった。だからこそ、『人間失格』は名作になったのかもしれない。
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ここに挙げた小説は一生忘れられない作品だ。多分どれも他人事に思えないからこそ、自分がどう生きるのかを考えたくなるんだろうな。
さいご:「#人生を狂わせたシリーズ」
自分の好きな作品について、自己満でたくさん書けて楽しかった。「私」という人間の土台が、これらの作品からできていく。