自分が小人になった気分:マニトバ自然史博物館
カナダのマニトバ自然史博物館に行ってきた!楽しかったから写真盛りだくさんの日記。
この博物館には、マニトバの自然と歴史についての展示物(遺跡、標本、剥製)が290万点以上あるよ。今は期間限定で恐竜展が開催されている。恐竜をメインで行ったけど、20分もあれば全て見ることができた。
博物館は写真のように9つのエリアがあって、順路に沿って回っていく。ゆっくり見て回っても4時間くらいかかった。ひとつひとつを漏らさず見ていくと、1日以上かかる気がする。
「普段こんなに見上げることないな」ってくらい大きい展示がたくさんあって、自分が小人になった気分。いろんなエリアがあったけど、私が特に好きなところは4つ。
1.恐竜!
恐竜展示部屋の扉を開ける時、頭の中では映画『ジュラシック・パーク』のテーマソングが流れた。ワクワクし過ぎたのか、ここで撮った写真は何枚かブレている。
入ってすぐにスタンプラリーがあったから迷わずやってみた。スタンプやアイテムを集めていくのが好き。よく見るとスタンプはインクじゃなくて、モコモコと盛り上がっている。手触りが気持ちいい。これは働く側からしたら、インクの交換や減りを気にしなくていいな。
ゲームのあつ森の博物館でも、スタンプラリーが期間限定イベントであった。実際に体験するのも楽しいな。
さて、恐竜たちを見て回ろう。恐竜展って何気に初めてかも!恐竜たちの迫力に圧倒される。こんな大きな生物が実際に生きてたのか。これを掘り当てた人たちもすごい。
牙1本が私の指より長い?!人間の歯なんて、恐竜からしたらアリくらいに思えたりして…。
恐竜の名前は日本語でも覚えにくいけど、英語だと発音がカミカミになる。恐竜の生態や名前の発音は、展示されていたタブレットで確認できたのはありがたかった。でもどの名前も覚えていない。
定番かもしれないけど私の好きな恐竜はT-REX。獰猛そうでカッコいい恐竜なのに、おててが短いのが可愛い。あつ森でも島作りをした時はT-REXの化石を飾った。残念ながらこの恐竜展にはT-REXはいない。
その代わり、別の生息地でT-REXと同じ時代を生きていたギガノトサウルス(Giganotosaurus)に心惹かれた。
調べてみるとギガノトサウルスは、京都の金閣寺よりも大きいらしい!こんな巨大恐竜に睨まれたら潔く餌になるしかないと思った。
展示にはレプリカじゃなくて、本物の化石もいくつかあった。
どんな重さなんだろう?
どんな質感なんだろう?
恐竜たちがどう生活していたのかを想像する。
今も実在してたらいいのにと思ったけど、そうなったら人間は踏み潰されるかも。アリンコみたいに。恐竜は化石や映画を見るだけで充分。
2.剥製
カナダのマニトバ州のシンボルはバイソン。「フレンドリー・マニトバ」の標語の横にはバイソンのシルエットがある。この博物館の入り口からはすでに、バイソンの剥製が見えていた。
バイソンは思ったよりも大きいんや。肩の筋肉は隆々としている。ドウェイン・ジョンソンでも勝ち目なさそうなほどムッキムキ。
調べてみると一番大きいバイソンのオスの体長は3〜4m近く。日本の学校にある黒板の横の長さほど。大きいオスで体重1トン!バイソンに突進されるのって車が当たってくる感じなのかな。
突進されるとか、踏み潰されるとか…大きいものや強そうなものを見ると、私は身の危険を感じてしまう。
白クマやヘラジカ(Moose)、オオカミもマニトバに生息している。実際に生で見たことないけど、ヘラジカは一部の地域では道路を横断したり、住宅街に紛れ込んできたりすることがあるらしい。彼らが道路を横断中に刺激すると車をひっくり返されることもあるから、通り過ぎるのを静かに待つんだとか。
白クマは愛らしい顔をしているし、毛皮がモコモコして気持ちよさそうだけど、地上最強で獰猛な動物と言われている。戯れて来られただけでも大怪我を負いそう。
動物ドキュメンタリーで、真っ白な毛皮が血で真っ赤に染まったのを見ると背中がゾワッとする。マニトバでは北の方へ行くと野生の白クマが見られるらしい。見に行くなら気を引き締めないといけないなと思った。
その前に、動物園にはバイソンも白クマもいるから今度は動物園に行ってみたい。
なかなかお目にかかれない動物たちも、人間と共存してるんだな。共存できるのはやっぱり人間が野生動物を保護して、尊重しているからなのかな。そこら辺で見かける野生のリスやウサギたちには近づきたくなるけど、なるべく彼らの住処を脅かさないように、遠くから写真を撮って眺めるだけにしよう。
家の下で見かける種類のウサギたちの剥製もあった。子ウサギ可愛い!
そういえば、春頃に見かけた子ウサギたちは無事に大きくなったのかな。最近見かけていないから心配。
3.気分は海賊!?
「Nonsuch」というエリアは、でっかい帆船がどーんと構えていた。そして船内に足を踏み入れられる。ここは列ができていた。この博物館の一番の見ものになっているのかも。
一緒に行った旦那さんは、「並ぼう!」とはしゃぐ。普段は冷静沈着な彼だけど、この時は子供みたいに目を輝かせていた。
列に並んでいると、本当に今から出港する気分。雨やさざなみの音、船乗りたちやその港にいる人たちの声がスピーカーから聞こえる。ライトも朝から夜に変わって、朝にはニワトリが鳴いて、夜には犬が吠える。臨場感たっぷり。港には大砲も置かれているけど…これ、本物?
私たちが博物館に行ったのは平日だったから、並んだ時間は10分もかからなかった気がする。土日に行くともっと混みそう。
この船の名前は「Nonsuch」という商船。海賊船じゃなかった。この船は16世紀に作られて、17世紀に航海をしたとのこと。カナダはビーバーの毛皮取引が成功して、ハドソン・ベイ・カンパニーができた。この会社は、今も存在している大きな貿易会社。ハドソン・ベイ・カンパニー300周年祝いのために、「Nonsuch」のレプリカが作られたみたい。
船上を歩くと、海の上に船があるみたいに足元がふわふわと揺れている感覚がする。お腹周りがくすぐったい。船の造りが斜めに傾いていたから、そんな感覚になったのかな。
船内にはベッドがあったけど、幼稚園児くらいの子が寝るサイズ!船乗りって大きくて屈強そうな男性たちが多く乗っているイメージだから、こんな小さい空間でどうやって寝るんやろう?ドラえもんの押入れの方が快適そう。
4.タイムスリップ?!
博物館の中に小さな街がある!これは戦前?のウィニペグの町並みを再現している。
街にはレトロな薬屋さん、仕立て屋さん、劇場、レストランなどがあって、タイムスリップしたみたいで楽しい。
当時の映像も残されているから、ウィニペグがどんな街の様子だったのかが分かる。旦那さんも言っていたけど、昔のウィニペグは今よりも栄えていて都会な雰囲気。
さいご: ウィニペグが好き
ウィニペグ は大都市じゃないし、車がないと不便なエリアもあるし、娯楽もそこまで多くないけど、自然がいっぱいで人が温かいのが私は好き。(真冬の気温マイナス30℃はいつまでも慣れない)。この博物館で歴史や展示を見て、ウィニペグの良いところをもっと探したい。
ウィニペグの人権博物館も良かった。勉強になったし、思うことがたくさんあった。